007 ムーンレイカー

見直すためにレンタル。テレビで何度か見たもの。
子供の頃に見た時は広川太一郎の吹替えや様々なコメディ的なギミックで好きだったのだけど、今となっては宇宙に出てしまうという物語は違和感しかない。
それでも、毒ガスで人類を滅ぼし新たな世界を作ろうとするドラックスの存在、世界的に広がるドラックスの力を示すかの如くサンフランシスコ,ベニス,リオ,アマゾンと各地を巡る展開、スペースシャトルの失踪という大掛かりな仕掛けから始まる物語と、まさに007らしいスパイアクションとしての連続が面白い。宇宙から毒ガスを投入するという恐ろしい陰謀のアイデアの一方で、ベニスでのゴンドラのモーターボートから一転してのホバークラフト等々のユーモアもいっぱいで。
メイキングを見る限り、冒頭のスカイダイビングや、アマゾンでのボートチェイスからのハンググライダー、リオのケーブルカー上での格闘という感じで、前作に続いてチャレンジングなスタントが盛り沢山。
宇宙に出てしまった物語は別として、宇宙ステーションの特撮は見事。登場時の幻想的な雰囲気もあるけど、クライマックスでの破壊ではショットガンを使ったとか、とにかく宇宙もののミニチュア使用のSFXを久しぶりに堪能した様な。
この映画では、新世界のイブとしている女性も含め多くの美女が出てくるが、ボンドガールとなるのはグッドウッド博士。実はCIA所属という事もあって、強い女性らしさがあって気持ちのいいキャラクターだったな、と。
007/ムーンレイカー〈特別編〉 [DVD]