007 トゥモロー・ネバー・ダイ

見直すためにレンタル。劇場で見た後、テレビ放送時に見たか。
ジョナサン・プライス演じるエリオット・カーヴァーが、GPS電波を操作して接近させた中国の戦闘機とイギリスの戦艦を攻撃した事を発端に、両国間の戦争を煽って、その報道で利益を得ようとするのをボンドが追うというもの。
冷戦が終了し、テロでもなく捻った形の敵の存在であるが、ステルス戦艦等で周到に準備した敵との戦いという事で、面白いアクションに仕上がっていたと思う。カーヴァーの狂気溢れるキャラクターも素直に憎めるもので、世界大戦の危機も孕む中で英国艦隊派遣までの48時間という時間制限も、ドラマを面白くしている要素であるわけで。
ボンドガールとして登場するのが、ミシェル・ヨー演じるウェイ・リン。緊張関係にある英中の諜報員による共同戦線という構図も面白いが、ヨーのアクションがカッコいいわけで。改めて見ても、ボンドとリンが手錠でつながれたままBMWのバイクでヤンゴンの街中を失踪するアクションは派手で面白い。その直前にある、カーヴァーのビルから脱出する時に、巨大な垂れ幕を使ったら描かれたカーヴァーの顔が裂かれてしまうという演出も、大好きなところ。
ここ最近の作品にしては2時間弱とコンパクトになってるけど、それも手伝ってかテンポのいいアクション指向のボンドで満足といったところか。
トゥモロー・ネバー・ダイ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]