アデル/ファラオと復活の秘薬

未見の作品としてレンタル。BDでの視聴。
若い女性が主人公の冒険ものと思っていたのだが、少し違う様相で。確かに、「インデイ・ジョーンズ」的な遺跡探検もあるのだけど、冒頭がアデルと全く関係無いと思われる通りがかりのおじさんや、アデルに恋する植物学者、蘇った翼竜とリンクした老博士・・・と、全く想像のつかないシーンから始まるので拍子抜け。でも、ここで出てきた要素は、それぞれ後半でリンクするのだから。
アデルが冒険をする理由が、妹の治療の為となるのだが・・・その状態が、テニス時に事故で頭に刺さったピンのせいで意識が無くなっているというショッキング且つしょうもないもの。その為に、エジプトからミイラをパリに持ってきたりと、種を明かしてしまえばその行動は我儘なもの。
そんなキャラクターでも、アデルを演じたルイーズ・ブルゴワンのキュートさがあれば許されるというもの。収監されたエスペランデュー教授を助け出すのに酷い仮装と作戦が展開され辟易するところなのだが、アデルのキュートさに半ば許してしまうというか。お風呂のシーンで見せる裸もキュートなのがまたいい。
結局、連れてきて復活させたミイラは医者じゃなくて学者であったのだが、その復活の影響はルーブル美術館で開催されていた"ラムセス2世展"でファラオと侍医が復活し・・・という便利な展開で物語は進む事に。ここで、復活したファラオをはじめとしたミイラ群の動きは面白い。妹の治療を済ませて外に出たファラオがルーブルを見て「この建物も捨てたものではない。ピラミッドを作ればなおいい」という台詞を言ったのには現在のルーブルを思うと爆笑。
冒険ものというよりは、ドタバタ劇の様相だったけど、最近のリュック・ベッソンなら仕方がないかー、と思えば気楽に楽しめる映画だったのかな。最後にアデルはタイタニック号に乗り込んだけど、それに絡んだ続編とかあるのかな?
アデル/ファラオと復活の秘薬 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]