アジョシ

未見の作品としてレンタル。
タイトルの通り、少女と"おじさん"と呼ばれる元特殊部隊隊員との物語。話には聞いていたけど、終盤に向けてのアクションがすごい。ウォンビンのアクションも凄いけど、血の多いアクションで更にナイフを使ったものも多く、血の量が半端ではない。
そして、そのアクションもガラスを割って道へ飛び降りるのを追いかける様な映像や、殺し屋との一騎打ちでの主観等、映像として工夫されているのに感心する。
少女の母親が掠めた麻薬を発端に、麻薬の売人や臓器売買をする兄弟、そして警察が絡むというもの。少女が臓器売買の為にも捕らわれているという展開は十分に生かされているけど、警察のキャラクターはあそこまで強くする必要は無かったかな?とは思える。もう少し、警察の直接的な介入や、リーダーとテシクの関わりや駆け引きが描かれても良かったとは思える。
それでも、冒頭で描かれた少女とのやりとりから、少女を追う為に戦うテシクの姿、そして最後に目を取られて死んだと思っていた少女との再会と別れの前の抱擁という流れを考えると、キャラクターの行動が一貫しながらも、心の動きを丁寧に描いた良作であったと思える。
しかし、ウォンビンの腹筋はすばらしかったなー。前半の長髪から、後半の突撃前の短髪のどちらもカッコいいし。ただ、そのカッコよさを目当てで見ると痛い演出が辛いかもしれない。
アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]