戦え!イクサー1

未見の作品としてレンタル。
OVAシリーズ3話の他に、それらを再編集した特別編が収録されていたのだけど、特別編→シリーズの順で視聴。特別編のほうが、判りやすくはなっているのかな?
当時はアニメ誌にあったグロテスクなシーンが怖くて見ていなかったのだけど、今見てみるとなんかなるもので。と、言っても表現が緩いわけではなく、嫌悪感のあるグロテスクさは十分あふれていたのだけど。
一方、表に立っていたエロティックなシーンは大した事でも無かったか。勿論、コバルトとセピアのレズシーンや、渚のイクサーロボ中でのヌードや常時丸出しのパンチラとか、狙ったシーンはあるのだけど、全体からすれば味付け程度というか。でも、色トレスでしっかり立って描かれた乳首は時代だなー、と思うわけで。平野監督特有のムチムチなキャラクターというのも今となっては懐かしい。そういえば、イクサー1の声が大人で優しい声だったのは意外だったな。
物語は何でも盛り込んだものでもひとまず完結しているけど、やはりイクサー1が渚を選んだ理由とか、富士シリーズの登場とか唐突なものが多いのは確か。｢ウイングマン｣を彷彿とさせるラストも、キレイには終わってるけど説明不足というか。まぁ、とにかく物語よりも80年代らしいノリと、濃い作画や演出を素直に楽しむのがいいのだろうね。

本編の他に、シリーズ3話前に作成されたメイキングが収録。構成は古くてくすぐったいけど、音楽の渡辺宙明さんから始まり、平野監督に垣野内さん、デザインの大張さんにわたなべぢゅんいちさん、最後に声を充てた塩沢さん、山本百合子さん、荘真由美さんが登場というもので、その話は面白い。この作品の80年代後半の若いパワーを考えると、インタビュー出演者の中に故人が含まれるというのは見ていて悲しくなる。
このDVD、古いものとはいえメニューが不親切。というか、再生すると特別編から開始するのだけど、終わったら続けてシリーズが流れるのは作りが変というか…。