超人ロック 新世界戦隊

未見の作品としてレンタル。
OVA作品として聞いていたので、"100分"とだけ書いてあるレーベル面を見て「OVAなのに気合が入ってるな」と、思ったら単に50分×2話の構成だったという。
エスパーの独立を唱えるツアーと、コンピューターのエレナを用いてエスパーを排除しようとするランを巡る物語。そこに、ランの計略でツアーを倒す為に暗示をかけられ記憶を失ったロック達5人のエスパーが向かうという展開。暗示で記憶が無いという事でロックの能力は抑えられているけど、その本来の能力の高さを示す事で思った以上に主人公としての立ち居地がしっかりしていた。5人のエスパーの不安と活躍、エレナ側の人達の思惑…という人間の想いが詰まった物語で面白く見られた。
先に見た「ロード・レオン」と同じ雰囲気で展開される物語なのだけど、序盤にて行動するお金を稼ぐ為にESP能力を用いてカジノで稼ぐ様子や、その直後に存分に遊ぶ姿には漫画らしい雰囲気もあって楽しい。まぁ、その楽しい雰囲気があるからこそ終盤のドラマが生きるのだけど。
今回も、ロックを演じるのも飛田さんで。ヒロイン的なアゼリアを鷹森さんが演じていたけど、大人っぽい雰囲気の声も良かったな。そして、何よりもランを演じた佐々木望さんの良さ。冷たい印象のある天才少年らしさもいいけど、最後の駄目っぷりもらしい演技というもの。
様々なESP能力で困難をクリアしていくという展開、やはり能力者の物語はこうでなくちゃ、という話であったと思う。
超人ロック?新世界戦隊? コンプリート・コレクション [DVD]