ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

未見の作品としてレンタル。BDでの視聴。
ワイルド・スピード」のシリーズで、これだけ観ていなかったものを、やっと見る。
先の2作とは雰囲気が変わるもの…と聞いてはいたけど、始めのほうの頭の悪さというかベタさには不安になって途中で止めようかと思うくらいのものだったけど、最近のシリーズ作品に出ているハンが登場するあたりから面白くなってきた感が。
アメリカから問題を起こして東京にやってきた主人公が、ハンやその周辺のヤクザとの関わりの中で、クルマのレースがあって…というのが展開。今作が他のシリーズと違うのは"主人公が運転が下手"という事。前半での惨敗から、ハンにクルマを与えられての特訓で上手くなっていく過程は結構面白い。クルマの運転が理論だけでなく、練習して覚えるという感覚も含めて。
この映画では、東京が舞台という事もあるけど、まだ日本車の比率が多いのもポイント。それでも、最終バトルではS15のエンジンを積んだマスタングというインチキなクルマが出てくるけど、こういうノリは悪くない。ハンが最後に乗っていたクルマが、「ユーロミッション」にて同じシーンで使ったFDと違う…と思ったら、FDをベースにして外見がまるきり変わったカスタムカーだった様で。
そして、日本という事でドリフトがクローズアップされており、市内でのチェイスや峠での連なっての走行なんかが、アメリカでのカーアクションとは少し違っている…と思っていたら、土屋圭市さんがアドバイスし、D1のドライバーがスタントしていたという事で納得。まぁ、土屋さん本人も登場していたしねw他にもカメオとかチョイ役の日本人が多かったけど、邦画で出てくる様なタレント枠よりは全然上手な使い方であったと感心。思えば、当然の如く誇張はあるけども、日本の描き方が比較的まともだったのはポイントが高い。
他のシリーズを踏まえず、当時劇場で観ていたら辛かったかもしれなかったけど、今の感覚で見ると意外に面白かったなと思える作品だった。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT [Blu-ray]