ルパン三世 ルパンVS複製人間

見直す為にレンタル。BDでの視聴。だいぶ前にテレビで放送されたのを見たくらいか。
思った以上に、テレビ作品の延長という雰囲気が大きかった作品。トリックとか動きがそう感じさせるというか。むしろ、そのおかげで安心して見られたという事はあるけど、映画としての密度は足りない気が。それでも、終盤の島に行ってからは映画的な盛り上がりが加わってクライマックスに向かっていた。
敵として登場するのが、クローンを使って神であろうとするマモー。その本体は大きな脳で、そのインパクトだけは以前見た時の記憶としてあったのだけど、そのグロテスクさは際立っている。人としてのマモーの姿も怪物じみてるけど、その本体を見れば可哀相な男に見えるくらいに。そのマモーを演じていたのが西村晃。奇怪でありながらも、その凛とした声で存在感と知性を感じられたという意味では最高のキャスティングだったのだろうね。
ただ、こういうクローンの描き方は'70年代後半という、クローンが知られ始めた時期だからこそ出来た設定であり、今はこういう描き方は難しいと思える。
元々大人向けのアニメという要素があったルパン三世だけど、この映画ではヒロインとしての存在もあってか思った以上に不二子の裸が多かった。不二子に飛び込むルパンがしっかりあったのは勿論だけど、ラストでルパンが不二子の乳首を指で押すシーンは、近年作られるルパンではさすがに出来ない演出であろう。
このBD、予告等が特典で含まれていたのだけど、特報はパイロット版からの流用で、予告には1stシーズンの映像が入ってるとか、酷いというかおおらかなものだったのね。
ルパン三世「ルパンVS複製人間」[Blu-ray]