ゴジラ×メカゴジラ

見直す為にレンタル。劇場で観ただけであった様だ。
初ゴジから繋がる物語。モスラやサンダを出し、メーサー車の存在を確立させようというのが涙ぐましい。
この作品で登場するメカゴジラは、オキシジェンデストロイヤーで死んだゴジラの骨格を元に作り出したもの。2匹目のゴジラ上陸の後に作られるのだが、見返してみると開発にちゃんと4年という時間をかけているので長いスパンの物語となっているという点での説得力は面白い。その間に円満な内閣の入れ替えがあったりと、メカゴジラ=機龍を動かすための組織としての仕組みもちゃんと感じさせているのには改めて見ると唸らせられる。
自衛隊の特殊部隊をメインとして描く物語となっているのだが、怪獣に向かう自衛隊の凛々しい姿が描かれるのは、やはりワクワクしてくるもので。その一方で、機龍を作った科学者とその娘、そしてパイロットとの関わりを描いた展開が邪魔にも思えてくる。もっとミリタリータッチで描けなかったものか…と思っても、その半端さ加減が平成ゴジラ映画の魅力というか特徴であるのだから仕方が無い。そういえば、通りすがりの有名人の登場も無駄に多くて萎えたな…。
とにかく、詰めが甘いところはあるけども、機龍の運用やアクションがカッコいい。映像処理の無理矢理さを感じるところもあったけど、特撮セットと合わせての存在感は素晴らしい。勿論、ゴジラの存在感も映像としては素晴らしいのだけど、物語として見せている中では脅威としては弱かった気もする。
まぁ、この映画の魅力としては釈由美子が演じる機龍パイロットというのも外せなく、作戦行動時の戦闘服姿が実に凛々しくて美しい。でも、意外に台詞回しがねぇ…。
短い尺もあって物足りなさは確かに感じるけど、ゴジラ映画では好きな方かもしれない、と思ったり。
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