エリジウム

未見の作品としてレンタル。
ニール・ブロムカンプ監督の作品らしく、バイオレンスとアクションが多めのSF作品ではあるのだけど、格差による医療の差を見せつけたりとドラマ性も十分なもの。
マット・デイモン演じるマックスが大仰なアシストスーツを着ているビジュアルは知っていたからコロニー側の戦士の反乱かと思ったら、地球での労働者であったマックスが事故で余命が少ない状態になった事で、多様な情報を持つ要人を誘拐する仕事に乗っかって・・・というものであり、あくまでも病気に苦しむ地球に残された人達の側であるもの。そこに、幼馴染の女性の娘が白血病で・・・ときたら終盤の流れで展開が読めるものだけど、そこはある意味安心して見られる要素であるというべきか。
マックス等が装着するアシストスーツは、神経を含めて体に埋め込み機能するもので、かなり痛々しい。が、それは単なる悪趣味ではなくて展開上としては必然だったと思える。埋め込んだ機器からリンクしてデータを脳に溜め込めるという設定に説得力を持たせる意味も含めて。しかし、敵の武器が直刀だけではなく手裏剣まであったから、まるで忍者だよね。あと、ドロイド類も出てくるのだけど、「チャヤッピー」を観た後だと、こちらにも出てきたのか・・・と思えてしまう雰囲気のもので。工場の作業用として、下半身がクローラになってるものがカッコよかったな。
コロニー側で暗躍する存在として描かれる長官を演ずるのがジョディ・フォスター。あまりにも久しぶりに見たものだから、この映画を見てる間中、名前が浮かばなくてモヤモヤしつづけてたw
この映画に出てくるコロニーは、大きなチューブ状のリングを持つスタイルなのだけど、そのチューブの空側が開放されているという不思議なスタイル。空気は循環や遠心力でなんとかなるものなのか?まぁ、開放された形状のおかげで、シャトルの侵入や墜落がシンプルかつ効果的に描かれてはいたのだけど。
エリジウム [DVD]