東京モーターショー2015 まとめ(その1)

2年に一度の東京モーターショーが開催。
今回は少し早めの日程で10月末から11月初めという開催日で、出かける事を考えるとこの日程は色々と有り難い。ただ、10日余りの開催とまた期間が短くなっている気がするのは残念。
会場は今回も東京ビッグサイト

行ったのが一般公開日初日という事でセレモニーやらがあった様で、入場は通常の10時より遅い12時半に入る事に。
初日という事もあったのだろうけど、平日とはいえかなりの入場者があった気はする。動けない程の人がいるわけでは無かったけど、ところどころで集まる人の多さで大変だったというか。


まずは三菱。
今回は正直なところ、目立つものが無かったなぁというのが感想。
そんな中で見たかったのが、アウトランダーPHEVのラリー仕様。レプリカでの展示とはいえ、三菱のモータースポーツへ継続して関わっている事を見られるのはやはり嬉しい。最近のモデルチェンジでプロトタイプらしさが消えたデザインにはなったけど、その変わった姿とフェンダーの張り出しとかの変更箇所の力強さがマッチしているというか。


アウトランダーといえば、この登坂力をイメージした展示がインパクトがあった。遠目で見たときにはパジェロだと思ったら、アウトランダーなのだもの。

コンセプトカーとしてあったのは"eX Concept"。前回は3種のコンセプトカーを並べていたけど、今回はこの1台。そして、SUVスタイルのEVという事で、三菱の目指すものをこの1台に凝縮させたかなぁ、という感じ。見た目としても、完全にコンセプトかなぁという印象のみ。


毎度の事ながら見所の多いトヨタ。見所が多いので、人も多くて色々と大変。
話には聞いていたけど、実際に目にして面白かったのが"KIKAI"。まるでスケルトンモデルの様な構造で、クルマの各パーツが感じられるもの。外から眺めているだけでも、部品配置の妙や構造を追いかけていくだけで、とにかく楽しい。そして、リアエンジンのモデルである事も、構造を追いかける楽しさを増している様な気がする。ドライブシャフトの様な介在する部品が無く、エンジンが駆動輪を動かす事がイメージしやすいというか。
デモで流れていた映像は女性3人組のストーリーで、楽しさと馴染みやすさを前面に出していたけど、もうそんなイメージなどいらない直球でのメカとして楽しさを感じられた1台だと思う。



そして、コンパクトFRとしての興味があった"S-FR"。
事前に雑誌で確認した時にはファニー過ぎる顔だなぁ、とは思っていてあまり期待はしていなかった。が、実際に見てみると意外に悪くないフェイスのデザインであった。2000GTの様なコンパクトで流れる様なライン、そしてショーモデルでのイエローの効果もあるのだろうけど、最初のイメージよりは締まった顔であったというか。
勿論、ショーモデル故のツルツルした印象は強いけど、これが成熟されて市販化されたらどうなるであろう・・・といい期待は持てるものであった。


ホント、この真横から見たラインはワクワクが止まらないよね。

あと、今回見たかったWRC仕様のヴィッツ・・・というかヤリス。
オバフェンの張り出しがなかなかに気持ちよく、トレッドのしっかりしたラリー用タイヤをはいても負けないコンパクトといったところ。これが活躍しているところは是非とも見てみたいものだよね。


レクサスは今回も賑やかであったけど、新しく発表されたLF-FCはあまりピンと来ず。
やはり、新しいGTカーとなる"RC F GT3"の印象だけが残る。GTカーらしい存在感もいいけど、レクサスの白ボディにシルバー系のラインが入ったカラーリング、ショーだけのものであろうけど、こんなに美しいレーシングカーがあるのかと素直に思ってしまえるというもの。


今回は大人しい印象であったスバル。
インプレッサのコンセプトが出ていたけど、またマッシヴになったなぁ、と。リアまわり以外は有り得るデザインに思えたから、ほぼこのままの形で出るのかな?


コンセプトとして登場していたのが"VIZIV FUTURE CONCEPT"。色々と革新的な技術やギミックもあるみたいだけど、説明はちゃんと聞けず。むしろ、台に乗っけてグルグル動かす展示は前回のレヴォーグと同じ様なもので、この演出はスバルの人が好きなのかぁ、という事だけが頭に残ったというか。


今回もGT仕様のBRZが展示。これは何度見ても素直にカッコいい。この展示が続く様にGTでの参戦と活躍が続けばいいのになぁ、と思うもので。


続いてダイハツ
面白いと思ったのが"TEMPO"。小さいクルマだけど、完全に移動する屋台というものをパッケージした様なもの。店を開けた状態はチラリとしか見られなかったけど、これだけど移動販売ができれば機動力もありスペースも少なく、色々できるのではないかという想像が。側面のディスプレイも含めて実現化したら面白いだろうな、という一台。


かなり賑やかにデモを行っていたコンセプトカーの"HINATA"。観音開きでシートアレンジで楽しむ・・・というものであったけど、なかなかこういう楽しそうなアイデアはショーモデルだけで納まってしまうのが残念で仕方が無い。側面に柔らかい素材を使用しているという事であったけど、サイドを擦ってもいい様にするためなのかなぁ、とか思ったり。柔らかい素材のボディ表面って、以前日産がショーで出したクルマ以来かな?



バリアフリーを前面に出したコンセプトの"NORI ORI"。毎度、こういうクルマを見ると感心するけど、なかなか実現しないのは奇抜なデザイン故だろうか。大病院内の移動用とかでも、こういうものだ出てくると面白いと思うだけどね。


しかし、モーターショーではいくつもの観音開きドアが登場するけど、全然実現というか普及しないよね。あの開き方は実用云々よりも、ショーで見せる為には派手に見えていいものだからやっているのだろうか、という考えにも至ってしまうもので。


続きは後日。