公開された劇場版も好調で、意外な広がりも見せてる「ガールズ&パンツァー」。
戦車が登場する作品として、模型としては「モデルグラフィックス」誌では公開と同時に4回目の特集を組み、"ガルパン 全戦車キットプロジェクト"なるものも展開している様で。
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: 雑誌
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が、1/35スケールが主流の戦車模型なのだけど、自分は1/48でガルパン仕様を作り続けていたという。ガルパンの影響で"ひとまず戦車を作ってみよう"と手を出したのが1/48だったからという事があるけど。
今の国内ではタミヤがメインであるけれど、それを踏まえて1/48での戦車キットの特徴は挙げると
・1/35より価格が低い
・サイズが小さいので数を並べるのにいい
・小さいけどモールドはカッチリしていて細かい
・部品点数は比較的少なめ
・ラインナップは厳しい(1/72スケールのほうが充実している)
・アフターパーツは望めない
というところか。
まぁ、"ラインナップが厳しい"というのは、歯止めにもなってるからある種メリットとも言っていいのか・・・。
事情はさておき、1/35では全部(に近く)揃うだろうとは思っているけど、1/48ではどうなのだろう・・・と考えてみたので、纏めてみる事にした。
あまり詳しくない自分ではあるけど、先日発売された「AFVプラモカタログ2016」のカタログリストを基準として参照。
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: ムック
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なお、デザインのディティール確認では主に「アハトゥンク・ガールズ&パンツァー 公式戦車ガイドブック」を参照。TV版の登場車両だけになるけど、資料性とコストパフォーマンスはピカイチ。
アハトゥンク・ガールズ&パンツァー: ガールズ&パンツァー公式戦車ガイドブック
- 作者: モデルグラフィックス編集部
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2013/05/15
- メディア: 大型本
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大洗女子学園。
・IV号戦車D型
ベースキット無し。タミヤ「IV号戦車H型(後期型)」をベースとしてIII号の部品を組み合わせれば、セミスクラッチくらいで作る事は出来るらしいけど・・・。
・IV号戦車D型改(F2型仕様)
タミヤ「IV号戦車H型(後期型)」をベースに、III号のパーツを合わせれば製作可。砲搭の加工が主なポイント。詳細はこちら。
・IV号戦車D型改(H型仕様)
タミヤ「IV号戦車H型(後期型)」をベースに製作可。ガルパン仕様は前期型なので、エアクリーナーを作る事が大変。詳細はこちら。なお、劇場版にする際はブレーキ点検ハッチの加工が不要で、シュルツェンの取り付けが本来の方式になっている模様。
・38(t)戦車B/C型
タミヤ「ドイツ軽戦車38(t)E/F型」をベースに製作可。前面装甲の工作が少し面倒。詳細はこちら。
・38(t)改(ヘッツァー仕様)
タミヤ「ドイツ駆逐戦車 ヘッツァー中期生産型」をベースに製作可。アイドラーホイールの改造くらいで近づくもの。詳細はこちら。
・III号突撃砲F型
タミヤの「ドイツIII号突撃砲 B型」と「ドイツIII号突撃砲G型(初期型)」をニコイチしてセミスクラッチすれば製作可能な気はするのだけど・・・。
・八九式中戦車甲型
・M3中戦車リー
・B1bis
・三式中戦車(チヌ)
・ポルシェティーガーVK4501(P)
ベースキット無し。
聖グロリアーナ女学院。
・チャーチル歩兵戦車 Mk.VII
ベースキット無し
・マチルダII歩兵戦車 Mk.III/IV
タミヤ「イギリス歩兵戦車 マチルダMk.III/IV」をベースに製作可。加工はほぼ無さそう。
・クルセイダーMkIII
タミヤ「イギリス巡航戦車 クルセーダーMk.III」から製作可。これを手軽に作る事ができるのが、今のところ1/48での最大の強みというか。シャックル等を省いて、直接照準器を追加するくらいの加工。直接照準器、ローズヒップ車では識別のポイントになるので、必須工作かも。
なお、余剰となる消火器のパーツはサンダースのM4を作る時に流用出来る事はポイントね。
サンダース大付属高校。
・M4シャーマン 75mm砲搭載型
タミヤ「アメリカ M4シャーマン戦車(初期型)」をベースに製作可。社外装備品の追加で、形になるもの。詳細はこちら。
M4はもしかしたら、大学選抜の練習車両としても使えるのかな?
・M4A1シャーマン 76mm砲搭載型
ホビーボス「M4A1シャーマン 76mm砲搭載型」をベースに製作可。タミヤ製より前面の形状等がガルパン版に近いけど、サイドスカートを丸々作らなければいけないのはネック。作るにあたっては、タミヤM4の足回りのパーツがあればなお良し。詳細はこちら。
・シャーマンファイアフライ
ベースキット無し
アンツィオ高校
・P40型重戦車
・M41型セモヴェンテ
・CV33型快速戦車(L3/33)
ベースキット無し
プラウダ高校。
・T34/76
ホビーボス「ロシア戦車 T-34/76(1942年型)」をベースに製作可。改造無しで形になりそう。
・T34/85
ホビーボス「ロシア戦車 T-34/85」をベースに製作可。改造無しで形になりそう。
・KV-2
タミヤ「ソビエト KV-2重戦車 ギガント」をベースに製作可。用具箱の追加くらいで形になりそう。
・JS-2
タミヤ「ソビエト重戦車 JS-2 1944年型 ChKZ」をベースに製作可。砲搭の坊楯の形状変更と、フロントに付くライトの位置変更が必要。
黒森峰女学園
・ティーガーI
タミヤ「ドイツ重戦車 タイガーI 極初期生産型(アフリカ仕様)」をベースに製作可。車外装備品を取り除く方向での調整と、後部ラックの自作くらいで形に。詳細はこちら。なお、自分は1/35の記事等から「初期生産型」を選んだけど、「極初期生産型」であれば後部のエアクリーナーがそのまま入っているので無駄な苦労をしなくて済むというわけで。
黒森峰時代の、みほ車も同様の工作で出来る筈。
・ティーガーII
タミヤ「ドイツ重戦車 キングタイガー(ヘンシェル砲塔)」をベースに製作可。砲搭側面の予備履帯を加工するだけで再現可。詳細はこちら。
・パンターG型
タミヤ「ドイツV号戦車 パンサーG型」をベースに製作可。組み立て手順を後期型にすれば、ほぼ変更無しで形になるもの。詳細はこちら。
・III号戦車J型
タミヤ「ドイツIII号戦車L型」をベースに製作可。J型への変更として、砲搭側面や坊楯のクラッペ追加が必要。詳細はこちら。
戦車道入門に登場した車両もこれと同型だと思うけど、車体の色調を変えたものになるかと。
・駆逐戦車ヤークトパンター
タミヤ「ドイツ駆逐戦車 ヤークトパンサー(後期型)」をベースに製作可。ワイヤーの引き回し等、車外装備品の調整で形になるもの。詳細はこちら。
・駆逐戦車ヤークトティーガー
タミヤ「ドイツ重駆逐戦車 ヤークトタイガー 初期生産型」をベースに製作可。側面の予備履帯を外す事になるのだけど、外した跡に付いているフック状の金具をどう作るのかがポイント。それなりに数もあるのに細かい部品となるので。詳細はこちら。
・IV号駆逐戦車/70(V)ラング
・重駆逐戦車エレファント
・超重戦車マウス
ベースキット無し
知波単学園。
・九五式軽戦車
・九七式中戦車チハ
・九七式中戦車チハ新砲搭
ベースキット無し
継続高校。
・BT-42
ベースキット無し
大学選抜。
・M26パーシング
タミヤ「アメリカ戦車 M26 パーシング」をベースに製作可。リアフェンダーにステーを追加する等で再現可。
・センチュリオン
・M24チャーフィー軽戦車
・T28
・カール自走臼砲後期型
ベースキット無し
以上、ここまで。
やはりラインナップが絞られると"ドイツの戦車が多い=黒森峰が充実"という事になるわけで。それに続けてプラウダとサンダースが揃うので、数を集めるにはいいのかも。肝心の大洗女子が寂しいところではあるのだけど。そして、OVAから劇場版で戦車が増えると追いつけないなぁというのが正直なところ。
あと、1/48で作る際に問題となるのがマーキング。モデルカステンの「ガルパンデカール」は1/35対応という事であるけど、一部は1/48に使用可能。ただ、Vol.1が改にリニューアルされた事で、黒森峰が少なくなったのは残念というか。
キャラクターフィギュアも無いけど、それは仕方が無いところだよね。
色々と難はあるけれど手ごろなサイズに情報量という事で1/48で戦車を作る事、そんなキットをガルパン仕様として仕上げる事は面白いので是非ともトライして貰いたいところ。"自分達が楽しんで作ったものが模型戦車道になるんだよ"というわけでは無いけれど、こういう楽しみもあるのだと。
そんなわけで楽しむ為に、パンツァー・フォー!!