フォレスト・ガンプ 一期一会

見直すためにレンタル。劇場で観た他、テレビの放送でも見た様な?
改めて感じたのは、トム・ハンクスの素晴らしさ。この作品以降ではどちらかというと"頼れる男"のイメージばかりになっているけど、繊細で不安定なところもあるフォレストを見事に演じていたなと感心するばかり。フォレストの人間性から、流れゆくままに年代毎に出会う人たちとの物語である事から、トム・ハンクスの存在感というのがどれだけこの映画の質を高めたものかと思うもの。
ストーリーは波乱万丈でありながらも、ジェニーの事を思い続けるフォレストという点で見ればシンプルというもの。その2人の行く末は傍目では決して幸せであったとはいえない感じではあるけど、小さいフォレストの存在と、スクールバスに乗り込む彼を見送るフォレストというラストシーンで、それまでの人生が無駄でも悲劇でも無いと思わせるものなのかもしれない。今になって見ると、人との関わり等、考える事もあるというか。
あと、ゲイリー・シニーズの快演も実に素晴らしい。失った脚はCGで処理されているのだけど、その様を自然に見せ、そして荒れた時期や優しくなった時期という感じで心の動きもしっかり見せていた。この作品の後、「アポロ13」でトム・ハンスクと再度共演するけど、それとは違う距離感も面白い。
フォレスト・ガンプ [DVD] [DVD] (2006) トム・ハンクス; ゲイリー・シニーズ; サリー・フィールド; ロビン・ライト; ロバート・ゼメキス