ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

フォーラム5、評価★★★★
前作は「アウトロー」の邦題で公開された、トム・クルーズが演じるジャック・リーチャーの物語。サスペンスではあるのだけど、軍に関する物語でアクションも盛り沢山なので、銃器も含めて見所は多いもの。
一匹狼であるジャックの物語ではあるのだけど、バディムービーというか変わった家族映画としての側面もあり、それが面白さや緊張感に繋がっていた気がする。謎を紐解くサスペンスというよりは、追いつ追われつの展開でもあったので、仲間がトラップになったり助けになったりするのだけど、その按配が良かった気はする。誰が敵で、誰を味方にするのかという緊張感が全編にあったりで。
トム・クルーズ主演で彼の映画になるのだけど、M:Iとはまた違う魅力なので更なる続編も見てみたいもので。<以下核心メモ>
スーザン・ターナー大佐を陥れていたのは、軍事企業のハークネス将軍。ターナー大佐の部下を殺してまで守っていた秘密は、当初は現地で武器を売っていた事だと思われたが、実は武器に隠して密輸入していた大量のアヘンという。
当初はジャックとターナーを追いかけていたエスピン中尉が、証人の証言で2人を助ける流れは面白い。そちらので味方があるから、最後まで2人をつけまわす殺し屋としてのザ・ハンターが際立つというもので。
ジャックの娘かとの疑いもあり、狙われた為に一緒に逃亡する事となったサマンサ、当然の如く娘では無かったのだけど、その確認がサマンサの母が働くカフェでコーヒーを注ぎに来たけど、互いに認識しなかったからというのは面白いしスマートだった。でも、微妙な親子に近い関係というのはハードボイルド的で無い面白さではあるけど、思えば西部劇のガンマンに懐く子供なんかに近いものか。
サマンサが銃を突きつけられる窮地で、ターナー大佐から教わった技で切り抜けるのは予想通りの展開であったのだけど、そのシーンはスローモーションにしなくても良かったかなぁ、という印象。