練習がてらに

休みの土曜。それなりに起きたけど、半端な時間だったな。
起きてからダラダラしていたけど、カメラの練習という事で出かける。まずは開成山公園に行ってブラブラし、ついでに安積高校まで足を延ばしたりも。その後駅前をブラブラと。ヨドバシをまわるのも忘れない。
帰ってから写真をパソコンに取り込んだ後、寝落ちしながら過ごしていたら夜が更けてしまった感じ。


いつか見に行こうと思いつつ行けていなかった、安積高校にある旧福島県尋常中学校本館を見てきた。

以前、思い立って寄った時は震災後の修復工事中で見られなかったという。

修復にてキレイになっていたのだけど、中にあった震災時の被害の状態と修復作業の内容説明を見る限り、使われていた土壁が剥がれて壮絶な状況だった様で。ただ、担当の方の話だと土壁が壊れた分骨組みに逃げが生じた為か瓦は全く落ちなかったとか。酷い被害に見えて、壊れるべきところが壊れていたという事なのかもしれない。
建物自体、資料館になっているのだけど、過去に行われた建物の修復に関しての資料展示も多数。その中に、今回どのような構造で壁を補修したかという資料もあったのだけど、先の話と合わせて見るとなかなかに興味深いもので。54年頃に修復工事があったらしいのだけど、その際に描かれた装飾品復元の図面とか面白い。壁の補修については、宮城県沖地震の際にもあった様で。
長い歴史の中で補修や改築があった建物だけど、正面玄関の柱が2本を撤去したという話が面白いと思ったのだけど、資料室にその取り外した柱がまさかあるとは。

外に出たときに改めて見たら、石畳に痕跡もあるし脇に礎石も置いてあるしと、なかなかに面白かった。


古い建物の割りにというか、天井が高いのにはちょっと驚きが。この辺りは様式故なのであろうか。

そして、廊下側の窓も引き上げ式で大きい。よくまぁ、学校でこういうつくりになっているものだと思ったもので。

そうは言っても、古い学校の雰囲気の良さは十分。


後は階段のつくりや広がりが素敵だと思った。建築の知識が無い自分でも、この階段の空間の良さはなんか判ったというかなんというか。とにかく魅力的なのよ。


講堂にあるシャンデリアも見たかったのだけど、学生が合唱の練習をしていたので残念ながら見られず。むしろ、その様に今でも使用しているのが驚きであった。教室を使って、文化財に関する市民講座らしきものもやっていたし。
近くにあり前を通る機会もあった場所だけど、改めてこうやって見に行って良かったと思えるものであった。こういう遺産に触れられる安積高校の生徒は強いだろうし羨ましいとか思ったりしたわけで。