1/48 重駆逐戦車エレファント -ガルパン 黒森峰女学園仕様で作る


ガールズ&パンツァー」に登場する黒森峰女学園のエレファントを1/48で作成。
黒森峰女学園の車両は、登場する戦車でキット化されている種類は多いとはいえ、1/48で作り続けたら残り3種まで来てネタ切れになって残念な思いをしていたのだけど、タミヤからまさかのリリースという嬉しい事に。

早速購入してガルパン仕様として組み立てる事に。
知っての通りエレファントはテレビ版のみの登場であり、モデリングのアップデートがされていない状態であるけど、そのベースがタミヤの最新キットという事で、情報量をどこまで調整するのかという事を考える楽しさも作るうえでの楽しみであるという。
ひとまず、資料としてはテレビ版という事なので「アハトゥンク・ガールズ&パンツァー」を参照。


・転輪の準備
資料から、転輪のセンターが全て凸の状態であるのでAランナーを追加で準備して、凸のパーツ(A17)のみを使用したものを揃えた。

CGモデルだと、センター部と転輪が直角になっているけど、そこはキットのままに。


・ベンチレータの加工
天井のベンチレータの角度が異なっていたので加工。
周囲のパーツに気を使いながら対象箇所をエッチングソーで切り取り。その前にあるモールドも不要なので削り落とした。

貼り付けは元の位置とし、向きは90度変える状態で。周辺パーツとの位置関係を見ていたら、ハッチの位置に微妙な差異はあったけど弄らず。

車体側では、CGモデルでは角にある組み合わせ箇所のモールド等が無いのだけど、そこはそのままで。キットの良さもあるし、あまり削りすぎるとのっぺりとしてしまう気もしたので。


フェンダーの加工
フェンダー上の装備品(B32)は使わないのだけど、残ってしまう取り付け穴を埋める事もあって滑り止めモールドは全て落とした。CGモデルでも無いので、まぁ丁度よかったという事で。

一番の差異として見られる、フェンダーの先端部をカット。カットする位置にヒンジ等のモールドがあるので、それを残す様にカッターで少しづつ切っていった。

あと、フェンダー上のパーツ(A15)は、フェンダーの固定具かと思ったのだけどCGモデルでは前方にあるモールド同様にコの字状の金具らしいもの。その形状を再現する為に、真ん中をノコで切って広げた後に削って板状にした。それを本体側(D8,D10)に取り付けた後、基部にあるモールドが台形であったものを真っ直ぐになる様に加工した。なお、フェンダーのパーツ(D7,D12)後部にある同様の箇所は、CGモデルには無いものであったけど、構造上はあるべきだろうと削り落とさずに前部と同様の形状に整えた。

フェンダー近くで、前方にある丸いパーツ(A2)は、中央のラインが凸だったので彫り込んでスリット状態に変更。


・トラベリングロックの加工
キットでは前方向に倒れているトラベリングロックが、ガルパン仕様では後方に倒れているので変更。
トラベリングロックの部品(B25)両脇の本体取り付け部分を切り落として、本体に接着。切り離して出来た隙間はプラ材で埋めて調整し、後方に倒す状態で接着。
裏側に支柱があるので、リングの根元に基部を作ってから細いプラ材を貼って再現。基部は全然見えなくなったけど。細いプラ材として、IV号戦車の装備品パーツで余っていたものから適当に使用。1mm未満の細さで少しだけ棒状の材料が欲しい時は、ジャンクとして持っていた装備品ランナー役に立つよね。
支柱の脇に細い棒が有り、更に上に板状のものが乗っている状態であったのだけど、調べても細かい構造が判らなかったので雰囲気で仕上げる事に。


・ワイヤー用フック追加
ワイヤーは取り付けないのだけど、車体脇にある固定フックが特徴的で目立つので再現。
プラ板を曲げて作ろうかと思ったのだけど、意外に角度が深くて強度が心配だったのと、同じ角度で4つ作るのが不安だったので、何か使えるものは無いかと物色。そうしたら、IV号戦車のシュルツェン架のパーツが丁度良い角度だったので、角を落としたり薄くしたりの加工を行ったところ、いい形になったので使用。

あと、フェンダー上にワイヤーの固定具があったのでプラ材で工作。
アングル形状のプラ材を組み合わせて筒を作り、それを輪切りにして再現。筒を作る時に少しずらして、蓋がある様にはしてみた。


・後部の工作
後部のアンテナ部分(B29)に、アンテナの基部としてIV号戦車の同軸機銃の先端のみを加工して貼り付け。
あと、道具箱(B36)の×モールドはCGモデルに無かったので、削って平らにしておいた。


・予備履帯の加工
エレファントには前後に予備履帯が有り、CGモデルもキットも構成は同じなのだけど、微妙な差があるので加工。
前側の予備履帯(A5)は、固定具の位置がずれた状態なので、片方を削ぎ落として同じ並びになる状態に貼り付け。センターガイドが真ん中になるので、付いているものを切り落として真ん中に貼り付けた。
後ろの予備履帯(B30)は長いので取り付け部側から3コマで切った。こちらもセンターガイドの位置が異なるので、切り取ったものを真ん中に貼り付け。


工作はこれで一通り終わり。

本体の塗装は、黒森峰カラーセットを購入し、黒森峰ゲルプIIで塗装。この色、劇中の印象とは一緒であるけど、資料と比べると明るいんだよなぁ。マーキングはいつもガルパンデカールだけど、Vol1の残りだったので少し小さめだけど仕方が無い。
結構、入り組んだ場所も多くて本体色をしっかり塗ったら下地の影色が消えてしまったうえに、明度を上げて塗った色の効果が薄く淡白な仕上がりになってしまったので、エッジにドライブラシを入れてアクセントとした。
他の黒森峰の車両と同様に、足回りのみに汚しを。ウェザリングカラーのサンドを施した後、アクリルのバフを軽く吹いた。


完成状態。



本体上部はこんな感じに。

前の部分はこんな感じで。トラベリングロックが上手くまとまって良かったと思う。

とにかくキットが素晴らしいので、色々と追加工作をしても楽に作る事が出来た。このキットは是非ともそのままで迷彩塗装で仕上げてみたいもので。