1/48 ポルシェティーガー -ガルパン 大洗女子 レオポンさんチーム仕様で作る (その4)

続きの4回目。


砲塔の工作。
砲塔は砲尾を避ける為の盛り上がり部分だけあればいいのだろう、と作ってみる。
…が、なんか違う。よく見たら砲塔の上部が真っ直ぐになっているのね。確かにそうでないとティーガーIと同じ砲を持ちながら、ぶつかるなんていう事態はありえないわけで。

そんなわけで、砲塔上部のラインをヤスリで真っ直ぐに削る。

プラ板で蓋を作る。

キューポラの基部はティーガーIのE5から切り取る。

切り取ったキューポラを砲塔上部に付けるけど、キューポラ自体は垂直になるように注意して。ハッチは開けるつもりが無かったので、開口はしていない。

盛り上がりの部分はスタンダードにプラ板の積層で。キューポラ部分の凹みを踏まえたうえで作る。

後は設定を確認しながら、各部のエッジが立つ様に注意して面を作る。実は、この作業の後で砲尾に対して幅が狭かったので、サイドにプラ板を貼って調整をしていたりとか、微妙な工作が続いた箇所ではある。
小さいほうのハッチも、しっかりとモールドを移植。こちらは面にそのまま貼る形で。


細かいところだけど、サイドのパーツ(クラッペ?)は微妙に位置が違うので、エッチングソーで削いで設定通りの位置に貼り付け。意外に印象が変わる部分なのでは、という事で。

ゲペックカステンはIV号から。IV号は3つくらい作っていたけど、その際の注文部品で余っていて助かったというか。
ただ、そのままの形状ではなく前側が垂直な形になっているので、プラ板を重ねて貼ったうえで削って作成。

ゲペックカステン自体は蓋を薄くする定番加工の他、各部のモールドを追加。砲塔への接続部分も設定を見ながら可能な限り再現している。
砲塔後部のA16は、左右どちらも孔が内側になるところは注意。

これで砲塔の工作は終わり。


残りの細かい部分の工作を。
スコップ類はIV号の装備品パーツから。但し、取り付け方は違うのでプラ材でそれらしく作り、その状態で車体に貼った。

ジャッキはエレファント用を2個準備。どちらも固定具のモールドをプラで追加。取り付け時の固定部は、設定を参考に同じ長さになるようにした。

フェンダー後部のライトはエレファントのB42にステーを付け、消火器はディーガーIのB26をそのまま使用。
サイドにあるケーブル押さえは、アングルのプラ材を組み合わせて筒状にしたものを輪切りにして再現。筒を作る時、少しずらして合わせ目の状態を作る。

実際にはこれでもプラの厚みが気になるので、輪切りにする前に調整はしている。そして、合わせ目の逆側は切り落として、"コの字"の状態にしたものを車体に貼り付けている。

ケーブルのフックは真鍮製の板で。ファインモールドの真鍮帯金を使ったのだけど、これがなかなか売っていなくて探すだけでも時間が取られたというか。まぁ、最終的にamazonで通販できたというオチが付いたのだけどね。
その1mm幅を曲げて加工。もう少しフックの内側を狭くしたかったのだけど、試した結果で1mm幅くらいが限度だった。それでも、安定した強度のパーツが思った通りに出来たのは良かった。

最終的な工作の終了状態。



まぁ、実際に塗装に入るまでに手元を滑らせて後部フェンダーを破損させるという事故を2回ほどやってしまったので、ここからも長かったのだが。
本体の色はダークシーグレー+ミデイアムブルーをベースにしたのだけど、青くなり過ぎたのでニュートラルグレーで調整したものをベースに。全体をこの色で塗って、部分的に明度を上げた色を乗せた感じ。
汚しは入れずに、各部のスミ入れのみで仕上げ。
そして完成状態。

とにかく長い戦いになったけど、完成できて良かった。当初はもっと気楽にできるかと思ったけど、見れば見るほど作業が出てくるという面白いものではあったが。
1/35でもなかなかちゃんと形を出すのが難しいらしいポルシェティーガーを、1/48でこうしてほぼ完全と言えるガルパン仕様として纏められたのは自慢してもいいかなぁ、という想いも含めてね。