ミリオンダラー・ベイビー

ボクシングにまつわる物語で、最後に待ち受ける悲劇・・・といったものなのだが、思っていたものとは異なった展開で。
この映画の感想を素直に書くと誤解されそうなのだがが、ひとまず悔いなく生きるって事は素晴らしい事だと思う。死ぬ事も含めてだが。そんな姿に素直に涙する。
感動を呼ぶ話なのに、乾いた空気感でそれを拒もうとするのは、アメリカ映画だからではなく、イーストウッドの作風なのだと思える。映画的であるといえばそれまでだが、それぞれの人のそれぞれの要素は映画の中で無駄なく使われているのが見事。役者の演技がすばらしいのは言うまでもないが・・・。
「誰だって一度は負ける」「生かすことが殺す事に・・・」このセリフをメモしておく。