ブレイブ・ストーリー

テアトル1、評価★★★
実に明確な少年の冒険もの。ただ、冒険の発端となった自らの願いについて、そのために何をしてもいいのか?という問いが含まれるわけで。
あくまでも普通の少年、ワタルの表情が面白い。口元の描き方なんて、好きだなぁ。
物語と映像を楽しむには2時間弱というのは、まぁ丁度いい長さだったかなぁ。あと、最大の懸念であったウェンツの演技は全然大丈夫だったし。
ひとまず、カッツがカッコいい〜。ドラゴンがカッコいい〜。メリットが鬱陶しい〜。<以下核心メモ>
5つの宝玉を捜すのがキーになるわけだが、その宝玉のひとつがヴィジョン自体を危機に陥れるような使い方をしているのに、それを使わせるような女神やラウ導師が一番ひどいんではないか、と思えてしまうのだけど。逆に、そういう状況になったとしても、ミツルが自らの為にヴィジョンを崩壊させるような手段をとったとしても仕方がないのでは。まぁ、その流れがあって、ワタルの最後の願いにつながるのだが。原作と同じ流れなのかな?
ワタルを導いた声の少女の正体が、女神になりそこねた大蛙だったというのはショック。そのシーンがあまりにも唐突だったので、何の意味が…と思ったら、ワタルに「自分の望みの為に、他者を傷つけてもいいのか?」という考えをまとめさせる為にあったのね。
妹の魂と共に消えていったミツルが、最後に現実世界でまたワタルの前に現れる…というのは優しい救いで好きだなぁ。