サンセット大通り

テレキネシス(ISBN:4091875912)の紹介作品であったのを、やっと見る。
冒頭の水死体のシーンは、テレキネシスのほうですでに知っていたのでそれ程ショッキングではなかったが、それ以降のドラマは文句無く引き込まれるばかりで。
水死体って事からサスペンス的な要素が強いのかと思ったら、それよりは忘れ去られた女優と、売れてない脚本家の物語が強く、更にそれをとりまく執事や若い脚本家志望の女の子の動きが素晴らしく、一気に見ることができた。
その女優の過去というのが無声映画時代で、現在がトーキーというのも、映画という時代を描いていて、劇中で語られる俳優や脚本家等の名と合わせて見ても興味ぶかいものばかりで。
何はともあれ、過去にとらわれた人間の妄執とは、恐ろしいばかりで。ラストで見せる女優の演技は狂気としか言いようが無い。
サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]