そして幻影は消えゆく

ミラージュアスティ(CJ2A)

明日でミラージュ君ともお別れ。


97年冬頃に、姉からもらってから早10年。約128000キロを走った訳で。*1北は下北半島の果てから、南は神奈川の辺りまで。けっこうあちこち走ったものである。
思い返すと、ホント色んなところに行って色んな事してたなぁ、と思い出にふけってしまうよ。


ホントはミラージュの印象が悪かっただけに、前のコルサからの繋ぎとして考えていたんだけど、乗ってみたらこれはまぁ面白いクルマだ、って事でずっと乗り続けた次第。
実際、取り回しは最高。急な上り坂ではエンジンパワーの弱さが出るけど、あとは回転数を上げてあげれば軽めの車重をグイグイ引っ張る4G15エンジンの魅力もあって、「ドライビングする楽しさ」ってのは十分に味わえた。
ひとまず楽しさ倍増の為にいじったのは以下の通り。

また、タイヤの遍歴は以下の通り
[夏]BS B70 → BS GRIDⅡ(15インチへ) → BS POTENZA GⅢ → BS POTENZA RE-01R
[冬]YO GARDEX → BS MZ-02 → BS MZ-03 → BS MZ-03
RE-01Rはちょっと奮発したけど、あとは安いもんばかりだったね。


幸い大きな事故はしなかったけど、遊んでいての細かい自爆は何度か。
一番痛かったのは、雪道で曲がりきれずに「縁石に右前輪だけ」ぶつけた事か。

見事にドライブシャフトが曲がって、まともに自走できなかったもんな。馴染みの自動車工場が近くだったのがすごく幸いした覚えが。


ちなみに、ミラージュといクルマ自体のっけから「2速×4速」という変なミッションを積んだクルマとして始まったわけだが、その姿は基本的に走り志向。1.3のfabioとかのイメージで大衆車のイメージはあるけど、そこはそれライバルのシビックと同様にベースとなる親しみやすさはありながらも、その視点の先には走りがあるわけで。サイボーグとかリッター辺り100馬力のNAエンジンって、ホント凄いと思う。そして、ミラージュカップというワンメイクレースもあったしね。
ただ、兄弟車のランサーとの差別化が図れず、ディンゴ*2という誤った流れが生まれてしまった事が、その寿命を縮めた事になったのが、やはり悔しい。
ホンダのシビックが肥大化とハッチバックを置き去りにしている事からも判る通り、もうこんなクルマは日本では生まれないのか…と思うと悲しくなるね。


ミラージュの詳細についてはWikipediaに詳しくあったり。
三菱・ミラージュ - Wikipedia


何はともあれ、「運転を覚えたコルサ」に続いて、「クルマの楽しさを知ったミラージュ」という事で記憶に留めたいと思う。

*1:うち、12000は姉の分

*2:初期のデザインや、1.5リッターGDIは評価に値するけど