ダイ・ハード4.0

テアトル5、評価★★★★
冒頭の雰囲気から「ダイ・ハード?」という感じであったが、物語の展開は3に近いアプローチで、これで3の変化球も一つのテイストになったわけで。
なんか、ブルース・ウィリスのアップが多く「目元が老けたな〜」と思いながらも、全体のテンポの良さがあって一気に観られた感じ。アクションを無駄に使って、それだけで画面を引っ張るのかと思ったけど、トリックの面白さも光っていた。犯人とのやりとりや、ジョークも相変わらずだし。
それにしても、今回は敵も「ダイ・ハード」な感じで。マギー・Qの美人さが際立つだけに、その強さは逆に不気味。
ガンアクションも多彩で、雑誌が特集組むのも納得したかと。<以下核心メモ>
ネットワークから、国家システムの停止を狙ったテロかと思ったら、結局のところ金が犯人の目的ってのが実に「ダイ・ハード」として一貫していていい。そんな悪人だからこそ、マクレーンでも戦えるわけで。それでも、今回はNSAまで巻き込んでの物語となるわけだから、規模はもちろん違うけど。
そのネットワークに関連して、マクレーンの協力者となるハッカー、マットの動きが面白い。3にもあったけど、肉体派でアナログ系のマクレーンをその知識でフォローしていく様子はなかなか気持ちのいいもので。
そんな肉体派マクレーンの最後の決めが、肩の傷に押し付けられた銃を撃って、自分を貫通させて敵のボスを倒すっていうのも、まさに象徴的で気持ちがいい。
で、今回は家族として大きく成長した娘が出てくるのだが、悪態はつくわ、捕まった敵をその銃で足を撃ったり、といかにもジョンの娘だというのが判ってニヤリとする。
ただ、F35でトレーラーを追う件はやりすぎかなぁ。