ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

テアトル6、評価★★★☆
前作の流れを受けて、ヴォルデモードとの関わりが強くなる今作。
でも、そんな流れを保ちつつも、理論だけの教育への風刺とか、若者らしい思いとかが含まれていて楽しめる。
全体的なアクションなんかは抑え目だけど、中間の繋ぎの物語としては、手堅い作りだったかな。<以下核心メモ>
本筋としては、ハリーが一人で闘うのか、みんなと闘うのか、悩む姿をラドクリフが見事に演じているかと。
その一方で、魔法省から送り込まれたアンブリッジが自分達の都合のいい教育を進めるのに対し…というのが、もう一つの流れになるのだが、そっちは生徒達の個性も出ていて面白い。ハーマイオニーの「規則を破るのって楽しい」というセリフにはニヤリとさせられる。まぁ、そのアンブリッジを退けるのが、突然出てきたハグリットの弟というのがなんとも。でも、その流れにはハーマイオニーの機転が光るのだが。
但し、最後の戦いは大人たちの見せ場に。騎士団としてやってきたシリウスが命を落としたり、優しく見守るだけだったダンブルドアがヴォルデモードと正面きって戦ったりという感じで。
チョウの熱い視線で、ハリーとのキスシーンになるのだが、これが長い長い。そこまでした割には、チョウが薬で秘密を話してしまった後は全然フォローが無くて、いまひとつその辺りの人間関係が消化不良か。