ランボー 最後の戦場

テアトル5、評価★★☆
20年を経て作られたランボーの新作。
まぁ、ストーリーはあるけどドラマの無い映画。とにかく一本調子。
スタローンが脚本と監督を努めたってのが問題なのかね。好きな事言って、好きな事やったという感じ。トラウトマン大佐がいないランボーの物語がこんなに締まらないとは。
ミャンマーという現実を見せたい意図は判るのだが、あまりにもそればっかりで映画の本質を忘れているか。暴力的なシーンも手段ではなく、目的に終始していて見ていて気持ちのいいものでは無い。まぁ、そういう意味では前作を超えたのかな?*1
とにかく、ランボーとして、というよりも映画として期待外れだったか。<以下核心メモ>
とにかく、敵のキャラクターが無く、そして肝となりそうな傭兵達もキャラがはっきりせずに、殆ど個性を見せないままだし。でも、スナイパーはカッコよかったか。
ランボーが苦しい表情を殆ど見せないんだよね。苦悶の表情もある意味魅力だったのに。あと、感情の爆発が無いから、テンションが単調だったのは確か。
それでも、地雷をきっかけに不発弾を爆発させるシ−クエンスはカッコいい。スタローンの走りも見事なもので。
途中話にも上がった故郷への帰還がラストシーン。1作目を彷彿とさせるルックスはいいのだが、「あれだけ暴れておいて何も言わずにそれか」って、感じになったのは確か。

*1:IIIは108人の死者が出るという事で「もっとも暴力的な映画」という事でギネスに。スタローンはラジー賞取ってる、って。