大統領の陰謀

先日のニュースの関連もあってレンタル。以前もビデオ媒体で見た事はあった。
原題は「All the President's Men」。見返して確かに思うのは、ウォーターゲート事件に関する大統領に近い人達の動向を暴くというものであった。邦題の様に大統領が首謀者では無いのだけど、このタイトルは素晴らしいと思う。
やはり全編で魅力的に光るのは、ロバート・レッドフォードダスティン・ホフマン演じる2人の記者の、電話と聞き込みとメモを活用したアナログな取材活動の描き方か。聞き込み先や情報元のディープスロートとの密会場所の暗さと、それに対比するような編集室の蛍光灯の明かりが、なんとも言えないコントラストで。
そして、タイプ文字で始まり、タイプ文字で終わる演出が、この映画を客観的な視点に置いていると思える。もちろん、劇中は2人の記者の視点で流れるドキドキ感がたまらないのだが。
大統領の陰謀 [DVD]