クイック&デッド

見直したくなったのでレンタル。公開時に1度見ただけか。
サム・ライミが監督した西部劇。西部劇と言っても、古典的なフォーマットよりも、サム・ライミの味が出た演出が面白い。執拗なカメラの動きとか、シュールかつ悪趣味な演出もニヤリとさせられるもので。こうやって見ると、「スパイダーマン」ではカメラの動きはおとなしいけど、その他の見せ方には引き継がれているものもあるなぁ、と。
主演はシャロン・ストーン。セクシーさよりもカッコよさを前に出したスタイルは魅力的。それでも、ただ強いだけでなく、脆さも見せる辺りに物語や演技の巧みさを見る様で。
その脇を固める共演陣が、ジーン・ハックマン,ラッセル・クロウ,レオナルド・ディカプリオと今にしてみると豪華。クロウとディカプリオは、まだまだ線の細い時期だけど、それぞれの持ち味を生かしたキャラクターで良い。更に、ジーン・ハックマンの圧倒的な存在感を持つ悪者が物語を引っ張るわけで。ただ、先年に公開された「許されざる者」で演じた保安官とキャラクター的に被るものがあったのが今見返すと強く感じる。
ただ、DVD化に際して、ストーンとクロウのラブシーンが削除されたのは残念。知らなければ一連の流れとして見られるんだろうけど、やはり一部がポッカリ抜けた様な感覚は否めない。
クイック&デッド Hi-Bit Edition [DVD]