未見の作品としてレンタル。
殆ど事前の知識が無くて"男女の恋の物語"と思っていたのだが、看守と死刑囚の妻を描き、更に黒人と白人の間を描くという物語で見ていて驚く。あまりにも、タイトルとかキービジュアルなんかとのギャップが大きすぎて・・・。でも、原題は「Monster's Ball」(怪物の舞踏会)で、看守が死刑執行の前夜に行う宴会の事だとか・・・これだと少しは納得できるか。
ともかく、主人公2人の家族らに起きる出来事が壮絶すぎて面食らってしまうのだが、音楽をあまり使わない演出で激しさは抑えていたか。ベッドシーンは激しかったけど・・・。
その他、映りこみの多用や、同一カットでの焦点の切り替え等、撮影の面白さがいい効果を出していたシーンが多かったのが印象的。
この作品で、ハル・ベリーが黒人として初めてアカデミー賞の主演女優賞を獲得したのだが、感情の起伏を表した演技を見れば納得。
タイトルに騙されずに、大人のドラマとして理解して見れば、十分楽しめると思う。