仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE

テアトル2、評価★★★
昨年の「DCD&W」に続いての"MOVIE大戦"方式のライダー映画。
オーズ編が番外的な要素が強いのに対し、W編が本編の過去から話を紡ぐという内容だったので、これらを合わせた事にはやはり違和感と言うかモヤモヤとしたものが・・・。


まずはW編・・・というよりスカル編。
冒頭から照井と亜樹子の結婚式なのに・・・という導入からのバタバタしたセリフのやりとりを観てると「やはりWは面白い!」と感じるもので。
物語の軸は、10年前に荘吉がスカルになる顛末なのだけど、とにかく荘吉・・・すなわち吉川晃司がカッコイイ!そのカッコ良さに引っ張られる形で物語が進むのだけど、Wでの要素をうまく取り込んだ脚本は素直に楽しめた。
亜樹子と二役を演じた山本ひかるは益々良くなった。あと、メモリ売人の女性の尻がいいなぁー、と。


続いてオーズ編。
「過去において最も欲深かった男」として、織田信長を引っ張り出してのシノプシスはいいのだけど、脚本の組み立てとしては消化不良な感が。設定よりもあまりにも短絡的な展開に持って行き過ぎた様な・・・。
まぁ、それでも楽しくなっていたのは、火野映司というキャラクターの魅力故かなぁ〜。ただ、アンクの活躍が無かったのは残念。
映司とノブナガのパンツ一丁でのツーショットはやはりサービスショットなんだろうなぁw


そしてMOVIE大戦。
ライダー達の記憶を利用しての仮面ライダーコアって事だけど、それならもっと前半部のやりかたがあるんじゃないかと思えてしまうので。
相手が巨大でCGモンスター相手のアクションになっていまうのは仕方が無いのだけど、お祭り的な派手さのある画面作りだったので、素直に観てる分には楽しかった!<以下核心メモ>
W編で敵となる蜘蛛男・・・スパイダードーパントの正体が、荘吉の相棒である山本太郎演じるマツだったのは、意外性を持たせるいい展開だったけども、その闇を描く描写がもっとあれば・・・と思えてしまうのがちょっと残念。でも、それが今のライダー映画なのだから仕方が無い。
途中、スカルが敵に押さえられながら小さい亜樹子と電話する・・・という間抜けなシーンがあるのだけど(しかも亜樹子はたこ焼きの被りものw)、ラストで荘吉のイメージと共にバージンロードを歩く亜樹子はいいと思える。
ホムンクルスのノブナガがあっという間にいろいろな知識を吸収して・・・という展開が時間の都合で急展開なのは判るけど、一気に図書館で勉強する前にワンクッションあっても良かった様な。そのノブナガを完全体にしたのが真木清人の使ったメダル・・・って事なんだけど、鴻上と合わせてどう見ても悪人だよな・・・。
ラストバトルでWのゴールドエクストリームが出るのは判っていたけど、オーズ側の切り札が赤のコンボとは!・・・まぁ、なんかまたレスラーを彷彿とさせるデザインなのがねぇwwアンクを見た時の、Wというか翔太郎の慌てぶりがあまりにもらしくて嬉しかったな。