エンジェルウォーズ

テアトル2、評価★★★☆
近隣では字幕版の上映が無かった為吹替版で観る。
原題は「SUCKER PUNCH」(予想外の殴打)なのだけど、邦題よりは原題のイメージ通りに、予告の印象とはいい意味で裏切られた内容で。
予告を観ていた時から、派手なアクションシーンは想像の中だけ・・・という認識はあったけど、多層構造を持ち、思ったよりも複雑なもの。そういうあたりを踏まえると、再度見返したいかなぁ、と。大団円でないけども一つの結果を出した結末をもう一度読み返したい気分。
そんな事を言っても、アクションシーンの充実っぷりは満足。セクシーさを生かしつつも、現代アクションらしい映像満載で実に楽しい。パンフを読む限り、衣装のデザインに寺田克也が関わってると知って、セーター服スタイルのまとまりに納得。
見所が多い映画ではあったけど、やはり原語で見直したいなぁ、と。モノローグが多いので、どんな言葉を使ってたのか気になるところもあるし。<以下核心メモ>
アクションシーンが想像の世界というだけでなく、その想像の世界を作っていたのがこれまた逃避の為の想像の世界という複雑さは意外。
1つ目のアイテムである地図の段階から計画がバレつつあるという展開かと思ったら、主人公と見ていたベイビードールは最後に生き残る者ではなく、現実世界でもロボトミー手術で記憶を消されるという残酷な結果に。
その代わり、空想でも生き延びたスイートピーが現実でも生き残るのだけど、モノローグの主が移る事から、実はスイートピーが語り手・・・って事でいいのかもしれない。
そんなスイートピーに現実での危険に際して助けを出すバスの運転手が、空想世界での賢者と同じ・・・というのがニヤリとできる上手い流れだなぁ、と。