マイティ・ソー

フォーラム3、評価★★★
マーベルヒーローである事意外はほぼ知らないで観たのだけど、十分に楽しめたか。
監督はケネス・ブラナーで、神話の世界の描きは期待できるけどヒーローとしてはどうか?という事を考えていたけど、親子や兄弟の愛と憎しみという実に神話らしいストーリーの軸が描かれていたので、満足できる内容か。ソーとオーディンやセルヴィグ教授の会話にもその雰囲気が。
かと言って、シェイクスピアっぽい演出ばかりという訳ではなく、ムジョルニアを自在に操るソーの豪快なアクションも十分に堪能。
そして、物語に大きく関わるSHIELDの存在感ときたら!映画の最後で、ソーが「アベンジャーズに再登場」と示してしまうくらいだから、もう「アイアンマン」以上に容赦無い出番なのね。
今回のヒロインはナタリー・ポートマンを持ってくる豪華さ。先に見た「ブラックスワン」とは異なってキュートな科学者を演じているのが素敵。それ以上に、女戦士のシフを演じたジェイミー・アレクサンダーの美しさが印象的。
115分という時間にはやや盛り込み過ぎで散漫な感じも無くは無いけど、テーマを持った物語として素直に楽しめたと思う。<以下核心メモ>
ソーの弟ロキが巨人族の子供であり悪役となるのだけども、単に悪い奴ではなく兄への嫉妬等の感情から行動を起こすというのが、ドラマの強いアメコミらしい展開か。
虹の橋の守護神であるヘイムダルの活躍にはただただ惚れるばかり。ロキに凍らされていたのに、ソーの呼びかけで復活し虹の橋を繋ぐ展開は熱い。冒頭から、丁寧に描かれていたのがちゃんと生きた演出か。
判っていた事とはいえ、エンドロール後にはニック・ヒューリー登場!ここまで「アベンジャーズ」に繋ぐか!!ってくらいの嬉しさ。更に、ここでは宇宙の彼方に飛ばされ死んだハズのロキが、セルヴィグ教授の姿の影に出てくるとは・・・今後の展開に期待してしまう。