フォーラム1、評価★★★★
トム・クルーズ主演のM:Iシリーズ4作目。
まさか4本目作るとは…と思ってたけど、フタを空けてみれば予告等で馴染みとなったドバイのブルジュ・ハリファでのフリークライミングを初めとしてアクション満載の2時間。何せ、ドバイのシークエンスはまだまだ序盤のヤマでしかないのだから。
物語は、アメリカとロシア間の緊張状態で、アメリカ政府からIMFが切り離された為に、限られた機材とメンバーでミッションに挑むというもの。この2国が関係し、核ミサイルも絡む物語となれば冷戦時代のスパイものを彷彿としワクワクせずにはいられないというもので。ただ、予告にあった「今回のミッションは失敗も成功も許されない」っていうアオリは何だったんだ?
ともかく、IIIでのモヤモヤした感覚を払拭させつつも、過去の作品にリスペクトした作品として、思った以上に楽しめたかと。<以下核心メモ>
冒頭で刑務所からの脱走から始まり、分析官として登場したブラントが実はハントの妻が死んだ事件に関わっていたエージェントだったという展開でドラマに厚みを持たせた…と思ったら、その妻は生きててエピローグで出てくるし。なんか、こう劇中の葛藤が一気に掻き消される感じはちょっと不思議だったけど、それでもIIIであれだけの事があった夫婦が無事だったというのは喜ぶべき事なのか。
エピローグといえば、2作目まで登場したハッカーのルーサーがちょいと出てくるのは嬉しい演出で。
ドバイでのミッションで、会うべき2人を会わせないで核ミサイルの発射コードを奪うという事で、ホテルの別々の部屋に誘導するというアイデアや、変装道具が間に合わずに素顔で勝負するというスリリングな展開はいい。が、結局は力技になるのはアクション主体故か。
ラストの攻防は、潜水艦から発射された核ミサイルを無効化できるか…という事になるのだが、その為のブリーフケースを巡っての戦いの舞台となる立体駐車場が面白い。そして、その構造を存分に生かしたアクションが展開されるわけだし。
そして、その無効化する為のボタンを押す時にハントが「ミッション終了!」と叫ぶのが1作目ラストの爆薬を使用する際のセリフを思い起こすようで面白い。しかも、信号を送る衛星との通信が確立するまでに、何度も押しながら叫ぶのだから。