007 オクトパシー

見直す為にレンタル。DVDで1度見たか。
タイトルの原題は"OctOpussy"という事で、メイキング見ている中で卑猥な単語だから嫌がったとか、アメリカで規制されないかとか言っていたけど、「イアン・フレミングが作った言葉だから」と納得していたのが面白いというか。
物語や舞台は正に冷戦真っ只中を表すもの。ソ連の中で西側への侵攻を唱えるオルロフ将軍が登場したり、東西ドイツを跨いでの展開であったりと緊張感は伝わる。その中で暗躍するカマル・カーンや、それに協力する宝石密輸組織のオクトパシーが絡むというもの。
緊張感溢れる物語であるけど、アクションはまた冴え渡ったものが。冒頭の小型機での逃亡、列車での格闘アクション、小型機の機外で行われる格闘とバラエティに富んだもので。ボンドカーとしての登場は無いけど、インド内でのタクシーでの追跡劇、爆発が迫る爆弾に向かう為にアルファロメオを盗んだボンドと警察のBMWとのチェイスで飽きのこないアクションを見せてくれている。よくもまぁ危険な事をやってるなぁ・・・と見ていたのだが、列車での撮影でスタントマンが大怪我を負ったとかの話がメイキングに。
ボンドガールは2度目の出演となるモード・アダムス演じるオクトパシーなのだけど、彼女の率いる組織が女性だけという事で、終盤のカマルの城での戦闘は色気十分の華やかなもの。潜入作戦には女の武器も使ったりでwそんな中でも、序盤でマグダが2階からボンドに別れを告げて降りる際に、サリーをロープ代わりに降りるシーンの美しさにはただ見惚れるだけ。
女性だけの軍団のイメージばかりだったけど、前回見た時以上に時代の空気を盛り込んだ娯楽作品に仕上げていたな、と思ったわけで。
オクトパシー〈特別編〉 [DVD]