007 ゴールデンアイ

見直す為にレンタル。劇場の他、テレビ放送も見たか。
ボンド役がピアース・ブロスナンに変わっての作品。ボンド以外にも、Mがジュディ・デンチとなった他、制作からアルバート・R・ブロッコリがいなくなった事で90年代のボンドとして仕切りなおしという感じ。冷戦が終わって以降の最初の作品になるわけで。
ロシアの犯罪組織であるヤヌスが最新鋭のヘリを盗むと共に、ソ連時代の秘密兵器ゴールデンアイを奪ったのをボンドが追うというもの。ロシアの犯罪組織だと言いながら、9年前にソ連に殺された筈であったボンドの同僚であったアレックとの対決となる事で、ドラマとして成り立つもので。アレックを演じたのはショーン・ビーン。多分、この映画から始まるいくつかの役で、ショーン・ビーンのキャラはいい人では無い・・・と思い始めた覚えもww
ユーモアよりもシリアスさが先に立つ作品であるけど、ロシアの市街で戦車でチェイス等のアクションはとにかく派手。そういえば、終盤でアレシボ天文台をモデルとした基地が出てくるけど、攻撃衛星とその起動装置をめぐっての物語という、SF的な要素も強かったわけで。あと、1995年公開という時期もあって、インターネットでの通信や、IBMのPCも登場してたのが面白い。
ボンドガールはロシアのプログラマーであるナターリアで、勇敢であり色気を抑えた女性であった。その対になるかの様に登場したのが、ファムケ・ヤンセン演じるゼニア・ガラぜブナ・オナトップ。その名前も凄いけど、改めて見ると正に獣の様な激しく、それを殺しにも表す女性という事で、強烈なインパクトを残した。
エリック・セラの音楽の雰囲気もあって今までと雰囲気が変わるものだけど、ボンドの交代等で新鮮な雰囲気を出しつつ、新しいボンド映画を作ったんだな、と改めて思えるものであった。
このDVD、最近借りていたシリーズと同じものなのだけど、メイキングドキュメンタリーの構成が変わっていてあまり面白くなかったな。
007/ゴールデンアイ 特別編 [DVD]