未見の作品としてレンタル。BDでの視聴。
原題は"Chaplin"なのね。
喜劇俳優チャーリー・チャップリンの伝記映画。年老いての自伝作成の会話から過去を振り返る様な演出で紡がれる物語だけど、とにかく細々とした事象が転々としていくので、忙しい感じの2時間ちょっと。そして、その事象の殆どが女性遍歴というか結婚歴というか。チャップリンの作品は見た事が無いが、人物の印象は変わったとは言えるかも。
そして、イギリスからアメリカに渡った事での苦悩や、共産主義と思われた事等が描かれるが、FBIのフーバー長官との関わりも描かれたのは意外というか。ただ、FBIとの物語はさわりだけで終わった残念さも。
それでも、終盤でアカデミー賞の受賞式に招待され、上映された過去の作品に観客が大いに喜ぶ姿に涙するチャップリンの姿に共感できる事で、そこまでの物語の紡ぎ方は間違いでは無かったのだろうとは思える。
話には聞いていたが、チャップリンを演じたロバート・ダウニー・Jrの演技は素晴らしい。喜劇役者としての動きの再現もそうだけど、青年から老年までの演じ方も素晴らしいというか。
気付けば共演には、アンソニー・ホプキンス,デイヴィッド・ドゥカヴニー,ミラ・ジョヴォヴィッチ,ダン・エイクロイド・・・と、今に思えば豪華なキャストがいたのね。
伝記としては駆け足すぎて慌しい感じだったけど、気になっていたものを確認できたのは良かった。