ドラゴン・タトゥーの女

未見の作品としてレンタル。BDでの視聴。
スウェーデンで公開された同名作品のリメイク。デヴィッド・フィンチャー監督作品という事で気にはなっていたのだが、オープニングタイトルのミュージッククリップな雰囲気や、猟奇殺人的な要素を持った内容に合った演出に、その雰囲気を感じる事はできたけど、どちらかというとシンプルに撮った感じ。
物語は、ダニエル・クレイグ演じる立場を失われた記者が依頼で40年前の失踪事件の謎を追うというミステリー。そして、タイトルにある刺青を持つ女性が、その追跡の手助けをするというもの。元々、オリジナル版の時から詳細は調べていなくて、刺青の女を巡るミステリーかと思っていたのだが、この女性は実は情報収集に長けた女性という扱いで途中までは、主人公2人が交わる事が無くてどうなるのかと思っていたら、終盤の加速要素として交わるというもの。その、それぞれの情報収集能力で集めた情報で事実につながるという要素もあるのだけど、男女としても交わるわけで。久しぶりにモザイク修正の映画を見たよ…。
調査を依頼した男の家系というか人間関係が実に複雑で、正直なところそれを全て把握するのは面倒なもの。これは、小説を原作としたミステリ故の複雑さが出てる感じだけど、見終わってみれば画面に出ているものを中心に追えばよかったのか…と判る、映画としての面白さがあったわけで。そして、そんな不思議な家系の古い話を追いかけていくのに活躍するのが、デジタル化された資料というギャップが実に興味深く、いいテンポを醸し出している。
一度だけでは消化しきれないかもしれないけど、ミステリとしての面白さは十分なのじゃないかと。やや、バイオレンス要素も強いので、そこは注意か。なんか、お知りの穴がムズムズしてねぇw
ドラゴン・タトゥーの女 [Blu-ray]