ガッチャマン

未見の作品としてレンタル。
1995年に作られたOVA版。梅津さんのキャラデザインという事もあって、先に見た「キャシャーン」と同様の期待をして見る。
が、なんかノッペリとして盛り上がりに欠ける展開。40分程度のエピソードを3話で綴るものだけど、圧倒的な盛り上がりというか展開が描かれないというか。科学忍者隊というイメージのアクションや、少ないながらもキャラの関係がわかる描写はちゃんと成されていたりはするのだけど、しっかりした世界設定が展開を冗長的にしてたのか?ガッチャマンのメンバーの普段の姿があまり無かったのも残念だったな…90年代らしく雰囲気を変えたキャラデザインだったのに。しかし、ベルクカッツェは期待以上に美しかった…それに塩沢さんの声が実に合う。
あと気になったのは、音楽が劇伴らしくないとか、戦闘時の背景の明滅が激しいとか、変にチープさが漂うんだよな…。チープと言えば、1巻のエンディングで歌詞をMV風に出してたのがなんとも…。最終話の文字で出した台詞もなんか変だったな。
メカ群はシャープでカッコよかったけど、その中でもゴッドフェニックスはデザインもギミックも好き。高速飛行での翼の変形とかは嬉しい。欲を言えば、水中巡航では翼を畳んで欲しかったけど。
90年代半ばという事で、総統Xの表現ではCGが使われているけどPS1程度のもの。勿論、今の目で見れば厳しいレベルかもしれないけど、総統Xの異質感を出すにはいい効果になっていたと思う。
纏まっていてつまらないという訳ではないけど、乗り切れなかった…というのが感想か。
そう言えば、2話のギャラクターと国連それぞれの会議風景は、007をモチーフにしてる様な。それぞれ、スペクターとMI6で同様のシーンがあったなぁ、と。
OVA ガッチャマン [DVD]