獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ

テアトル8、評価★★★★
恒例の戦隊VS映画。流れとしてキョウリュウジャーとゴーバスターズがメインとなるものを、"恐竜"というモチーフを前面に出してアバレンジャージュウレンジャーも登場するという贅沢な仕上がり。
恐竜の話が大きな軸となり、その力を巡る話は強引でありながらも、キャラクター達が生き生きしている物語で一気に引き込まれる感じ。メインの2戦隊のキャラクター、それぞれの特性を生かしたシーンで紡がれるので、とにかく観ていて楽しい。
そして、終盤のバトルは恐竜系戦隊が入り乱れての混戦でなんとなく過ぎるのかと思いきや、ちゃんとモチーフの恐竜が同じ戦士同士の連携技もあって、期待以上のアクションというか。まぁ、最後のロボ戦はモンスターも含めほぼCGばかりになったけど、それは仕方が無いか。
エンディングのダンスまで含め、気持ちのいい終わり方で、今回もまた満足なものに仕上がっていた。
3つの恐竜に関する戦隊が登場したのだけど、それぞれが10年ほどのスパンがあるので、変身や名乗りと集合ポーズ、そしてロボのスタイルと、今までの戦隊集合よりも、その変遷を感じられたのも面白い。<以下核心メモ>
タイトルにもある友というのは古代にいたティラノサウルスのガブティラ。キュウリュウジャーのモチーフとなる恐竜が一同に集まってるという展開は流すとしても、洗脳されていたキング達を目覚めさせるくだり、そしてキングと昔のガブティラの会話は素直なテーマでグッとくるものが。その流れがいいからこそ、現代に戻ってからのガブティラの復活が尚生きてくるわけで。
ゴーバスターズ側はヒロムとヨーコが少し大人びたくらいか…と思ったら、バグラスの復活という都合のいい流れ…と思っていたのが、Jの中に残っていたデータと一緒に一度だけ再生したという陣の登場と活躍に胸が熱くなる。ホント、いい使い方をしたものだ。
新戦隊のトッキュウジャーが客演するとは聞いていたけど、「これだけ戦隊が入り乱れる中をどこに…」と思っていたのだが、エンディング後のボーナストラック的な扱いで素直に納得。ギミックの多いらしいトッキュウジャーを見せるのにも、そのほうが良かったと思う。