1/144 ミレニアム・ファルコン (その1)

ファインモールド製のプラモデル。
だいぶ前からいつかは購入して作ってみようと思っていたキットではあったのだけど、先の10月で契約が切れる為に絶版になるという事で慌てて購入した次第。

ファインモールド スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 1/144 プラモデル組み立てキット SW11

ファインモールド スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 1/144 プラモデル組み立てキット SW11

スターウォーズ」のメカニックについて、その表現について完全に把握しているわけではないのだけども、取り敢えず工作を進める。


組み立てはひたすらインスト通りに。前方の上下に分かれているところの塗装を考慮して、上下の貼り合せは最後に行う事に。あと、砲台は窓枠のパーツと重なるので最後に接着する事に。
組み立て自体は特徴的なプロップでの流用パーツ群を小気味よくまとめていて、とにかく楽。過去のMPC製キットでは上下を薄くして…という作業をしていた様だけど、そんな事は何もせずにカッコいいファルコン号が手に入るのは素晴らしい。勿論、小スケールでのアレンジでパーツ数が少なくなっている事でパイプ等が繋がっていなかったりするけども、そこは気になる人が手を入れれば更に完成度が上がるという、正にプラモデルらしさを含んだ構成というもの。
組み立ては難しくないけど、思ったよりもプラスチックの成型品である痕跡が多かった。気づかずに完成後もパーティングラインが残ってしまったりもあったわけで。
このキット、窓枠のクリアパーツ用にマスクのシールが付いていたけど、使い勝手が悪かったのでテープとゾルでマスキングを行った。

基本色の塗装はインストの指示通りに。

各部に散りばめられた色は、付属のデカールを使用。これが、意外に曲者。貼り付けるところにパイプやら凸モールドがあるのだが、マークソフターを使っても上手く馴染まない。試行錯誤しながらなんとか全部は貼ったけど、切れたりしたところは塗装でリタッチしたり。1枚は完全に駄目にして、塗装で済ませたりで。塗装の場合の指示ではニュートラルグレーなのに、デカールだと緑が入っていてリタッチで合わせるのが大変だったというか。

とりあえず、全部貼り終わった状態。

ここから楽しい"スターウォーズらしい汚し"の時間。
まずは、デカール保護としてセミグロスのクリアーを吹いた後、基本的なパネルのスミ入れをタミヤのスミ入れ塗料のグレーで実施。
再度クリアーを吹いて、いよいよ汚しを入れていく。キットのパッケージや塗装参考と共に、10年前に観に行った「アート・オブ・スターウォーズ展」の図録を参考にしながら汚しをブラウンのスミ入れ塗料で入れていく。資料でも印象的な錆びのオレンジを入れたりで。

基本ルールとして、お皿の部分は中央から外に向けての流れを、前方のクチバシは前から後に、他の構造物は上から下へ…という感じに流れを作る事を注意しながら進めていった。エナメル溶剤での拭き取りも多かったのでパーツにダメージがいかないかとヒヤヒヤしたけど、問題もなく完了。

最後にスス汚れとトーン付けとして、アクリルのつや消し黒を吹いて、セミグロスのクリアーを吹いて完成。


完成状態。


後のこの汚れは、エアブラシを使う中でやってみたい事の一つであったので楽しかった。やりすぎないところで止める面白さというか。

横から見たこの薄さは魅力的だよね。

下側はこんな感じで。

細部をいくつか。
横のゴチャメカも、元の流用パーツがある程度判るのが気持ちいい。でも、これらがプロック単位の構成になっているから、組み立ては楽ちん。

プロップでは枠だけのコクピットだけど、このキットではクリアパーツでの再現。まぁ、この細さであればクリアパーツのほうが安心。ただ、パーツの厚みが気になったけど、それは仕方の無いという範囲で。

後部のアップ。オレンジがいいアクセントになっているよね。


戦車のプラモを経ての製作という事もあって、そこで得た表現方法を使って楽しむという点も含めて、とにかく作っていて楽しかった。工作自体は何の苦労も無いというキット構成であったから、そういう楽しみになったんだろうな。
…と、いうところで実はあと2個のキットを積んだ状態。次はデカールでは足りなかった色へのフォローや、プロップで印象的なダメージ表現を加えてみたいところだけど、どうなる事やら?


今回のファインモールドの契約終了は、バンダイスターウォーズキットへの参入に伴うものであろうけど、是非ともバンダイにもこのサイズのミレニアム・ファルコンを出して欲しいなぁ。1/144といえばバンダイのキャラクターキットでの得意なスケールでもあるだろうしね。