グランド・ブダペスト・ホテル

未見の作品としてレンタル。BDでの視聴。チョコレートの登場する作品としてのチョイス。
ホテルでの物語で、タイトルからも「グランドホテル」みたいな話かと想像していたのだけど、タイトルにあるホテルのコンシェルジュと若いベルボーイに起きる事件を描いた物語。
一応、サスペンスという事になるのだけど、その洗練されたセットデザインと軽妙な演出で見せるコメディであり、笑いながら楽しく見る事ができた。架空の国の設定であるけれど、1930年代のホテルの雰囲気が豪華でありながらも可愛らしく、それらを見ているだけでも満足できる感じ。所々で重要な要素になっている、チョコを詰めたシューケーキも、これまた可愛い。
そんな雰囲気で綴られる物語ではあるけれど、ラストは静かで人の繋がりの心地よさや寂しさを感じさせるものであった。
それにしても、キャストが豪華でこれだけ揃えたものだと感心するもの。コンシェルジェのグスタヴを演じたレイフ・ファインズを筆頭に、エドワード・ノートン,エイドリアン・ブロディ,ウィレム・デフォー…という面々で。その辺りは、特典映像を見れば、凄さがよく判るというもの。
特典映像と言えば、シューケーキのレシピが入っていたのは面白かったな。この映像もまた軽快で素敵なものという。
グランド・ブダペスト・ホテル(初回生産限定) [Blu-ray]