ネイビーシールズ:チーム6

未見の作品としてレンタル。
ビンラディン殺害の作戦を描いた物語。原題は、対象のコードネームを示す"CODE NAME:GERONIMO"。
ゼロ・ダーク・サーティ」と同様にCIAでのビンラディンの所在の調査を女性捜査官の活躍を描く一方で、突入に参加するシールズの部隊の準備から突入までを描くというもの。当然、それらのキャラクターが直接交わる事は無いのだけど、それにしても2つの要素が半端に描かれた感じが否めない。シールズのリーダーが妻の浮気で集中力を欠いて、仲間と喧嘩して…というくだりが描かれるのだけど、終盤でそれを受けた流れが無いから、あれは何だったのだろうと思ってしまうわけで。
実際の作戦時も突入したシールズからの映像にて本国はその状況を見ていたらしいけど、この映画の中では訓練時から突入まで、装備として付けられたカメラの映像を多用しているのが面白かった。まるでFPSのゲームみたい…と思ったら、訓練時の息抜きに隊員がFPSのゲームをプレイしており、その画面が映し出されたりで。突入作戦の流れは、以前録画していたドキュメンタリーと比較するとだいぶ違うけど、ドラマとしての盛り上がりや独自性は素直に認めてもいいと思う。
あと、隊員それぞれが就寝前にスマホを弄っていたり、家族との通話にスカイプのテレビ電話機能を使ったりと、前線の兵士とデジタルガジェットという組み合わせを印象的に見せていた感も強い。
題材が題材だけに、単純に"アメリカの兵隊さん御苦労様"という、ありがちな映画にはなっていなかったけど、単に事象を追いかけるだけになっていたのが少し残念。結構いいキャラクターを作り出していたのに、生かしきれずに終わった点も含めて。
ネイビーシールズ:チーム6 [DVD]