ミリオンダラー・ベイビー

見直す為にレンタル。劇場で一度観たきり。
劇場で観た時に、イーストウッド監督の作品で予告からはボクシングをする女性と老トレーナーの話…という程度の認識で行って、後半の展開の壮絶さに頭を殴られた様な衝撃があった、一種のトラウマ映画。
やっと見直したのだけど、ラストのところは自分で考えても何が正しいのか答えが出ないのは、最初に見た時と変わらず。でも、改めて見ると終盤でのフランキーの行いに対してドラマとして"そこ"に辿り着く様な丁寧な脚本になっていたと感じられる。
フィランキーとマギーの師弟であり親子の様であり、少し恋愛の様な関係が軸ではあるのだけど、もう一つフランキーとエディの罪悪感も含んだ腐れ縁の描き方が見事であった。イーストウッドモーガン・フリーマンの醸し出す間がいいのね。「許されざる者」よりも更に歳を重ねての味わいというか。
衝撃と迷いがあるのは変わりはしなかったけど、このタイミングで改めて見たのは良かったな。
ミリオンダラー・ベイビー [DVD]