生褚範義展を観に行く

休みの水曜。朝から新幹線に乗って東京へ行く。
上野の森美術館で開催されている生褚範義展を観に行く為。平日狙いで予定を組んでいたけど、なんとか期間ギリギリで行けた。

開場時間になってチケットを購入し入場。のんさんの声での音声ガイドも使っての鑑賞。
入ってすぐのところに、生褚範義が手がけた本やポスター群が。もう、この時点で"この作品も手がけていたのか"と驚くばかりで。勿論、馴染みの作品をこういう機会で目にするのは、これまた楽しい。




今回の展示は、宮崎での3回の展示を経て多岐に渡った分野からそれぞれ選んでの展示ではあったけど、実に濃密であった。絵の枚数も多いのだけど、それぞれの絵の凄さが半端ではないというか。以前にゴジラのポスターを見て筆使いのインパクトは感じてたつもりだったけど、もう全体がそんな感じなので理解を超えてるというか感嘆するしか無いというか。
最後のほうの「SFアドベンチャー」という雑誌の表紙の絵も写真撮影可ではあったのだけど、一部の絵にラフと完成版が並んでいて面白かった。

そして、最後のコーナーに展示されていた「破壊される人間」は凄かった。先に話には聞いていたのだけど、実際にあの大きさと色に接する事ができたのは何よりな事で。宮崎では、その大きさ故に展示できなかったものを、上野では展示できたという事で、機会としては有難いもの。
音声ガイドを使用しながらの鑑賞だけでなく、展示関係者によるギャラリートークにも参加してみた。小説とかの仕事でも、その内容をちゃんと取り込みつつ、たくさんの絵を描くという凄まじい仕事量というか時間の使い方の話や、描いた絵のぞんざいな保管の仕方とか面白い話が聞けた。
なんだかんだで6時間近く美術館にいた事に。さすがに宮崎には行けなかったけど、上野まで出向いて実に良かったと思える内容であったと思う。


美術館を後にしてから、秋葉原で少し買い物をして、新幹線で郡山に帰る。
行って帰ってで慌しい感もあったけど、充実した一日にはなったかと。