ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛

名古屋ピカデリー6、評価★★★
劇場版Zの最後という事だが、思った以上にラストの変更は大きかった。あそこまで変わると声優の変更がどうとか、全く関係ないかな、と。テレビでは重要だと思われた要素をあれだけ削っていたので、話の特性が大きく変わったような。群像ドラマというよりはカミーユを軸にした個々の人間ドラマの集まりと言ったところか。まぁ、2部からの流れを受けての変更としては判るけど。
あと、新作画部分の新しいセリフはなかなか興味深いものばかりで。
まさに、「新訳」として全く頭を切り替えて3部作を観れば楽しめるかな。<以下核心メモ>
最終的に、カミーユは精神崩壊せずに生身のファを受け入れるという、ある意味ZZのラストに通じるものになっていたのだが、それは第2部から3部までに死んだ者、特に女性達が、シロッコの様な戦争を利用している者を退ける力になっており、カミーユ自信はそれ程焦ってはいなかった、という事になるんだろうか。
この新訳流れを意識した、ZZというものも観てみたい気はする。せっかくエンドラ級も映画に登場してたんだし。
あと、イメージで出てきたフォウがカットされたキリマンジャロのコスチュームだったのはご愛嬌。
それにしても、最後に旧ホワイトベースクルーの、グリプス戦役が終わった直後の動きを描いていたのが面白かったな。アムロに寄り添うベルトーチカも良かったけど、カイと接触したセイラさんにセリフがあって驚き。使っていた「わざわざすみません」は、「めぐりあい宇宙」のテキサスコロニー後の流用か?