小さき勇者たち GAMERA

テアトル2、評価★★★★
平成ガメラとの関連は無いし、子供がメインでクリクリした目のガメラが出てくるから、期待していなかったのだが、予想以上に面白かった。子供の視点を中心とした成長モノとしてはもちろん、怪獣映画としても見所多し。
タイトルも「小さき勇者達」に続いて「GAMERA」とあるように、ガメラと遭遇する子供達の有り様、そしてそれを見守る親達の有り様が、メインとなっておりガメラはどちらかというと要素と言ったほうがいいか。
ただ、市街地の特撮が東映系のスタジオ特撮の味が出すぎていて、ちょっと軽すぎた感はあったな。
隣のお姉さん、いいなぁ。あと、国の関係者が「世界の車窓から」と「プロジェクトX」揃ってるのは面白かったな。<以下核心メモ>
初めにガメラの存在ありきの物語で。30年前にガメラがギャオスと戦って自爆したという事実が物語のベースとなっているわけだし。だからこそ、小さいカメがガメラに成長する恐れも持っているわけだし、未熟な幼体のガメラでも成長させてジータスと戦わせようしていたりと、人間がガメラとどう関わっているかを明確になっているかと。
それにしても、ジータスは久々に捕食を目的として襲ってきた怪獣なのでは。あそこまで、人が食われる様子を見せつけた怪獣映画が無かった為、観る側としては恐怖と嫌悪感を十分植えつけられたり。あと、逃げる人々は今まであったけど、まるで災害時の如く小学校での避難所生活というのは視点を下げた怪獣映画としてはアリなのかな。
最終決戦の場が名古屋の中心市街だったのだが、巨大なツインタワーを使ったおかげで、成長しきってないガメラの小ささの表現や、2つの塔を使ったアクションが際立っていたかと。
子供達による赤い石のリレーと、最後の人間の壁はベタな展開だけど、それまでの流れが良かったのでイヤミにならずに、素直に感動できたか。