ポセイドン

テアトル8、評価★★★★
過去の作品はテレビで1度見た程度。
大掛かりな作品の割には、上映時間も100分程度とコンパクトにまとめられており、展開のテンポの良さが光る。凝縮された中に、ハラハラ感はもちろん、細かいテンポでの悲劇とささやかな喜びがいい具合に散りばめられているし。
逆さになっていく船の動きと、その逆さになった世界の再現が見事。場所ごとに緊迫のシチュエーションがちりばめられているのがいい。
何より、生き残ろうとする人の姿や、危機に陥った時に他の人を助けられるのかが見事に描かれていたかと。<以下核心メモ>
ヒーロー的な役割となる配役がカート・ラッセルジョシュ・ルーカスの2人がいるからどうなるのかと思ったら、最終的にはカート・ラッセルのほうが自己犠牲の精神を見せたので納得。まぁ、2人ともそれぞれに守りたい対象が割り当てられていたので、その展開も納得なのだが。だた、元NY市長かつ消防士ってのはやりすぎかなぁ。
最終的に、若いカップルと、ヒーローと相手になる母子、初めに自殺しようとした老人が助かったわけだが、その老人が自殺しようとした時に大波を見つけたのに、最終的には生き残ろうともがいて生き残ったのは人の生としての象徴なんだろうな。
プロペラのダクトから逃げ出す為に、反転させるくだりはちょっと展開てきに余りにも上手く、出来すぎかな?とも。