父親たちの星条旗

イーストウッド描く硫黄島の、アメリカ側視点の物語。
DVDリリースは「硫黄島からの手紙」の後になったわけだが、なんだかんだ言ってもアメリカの物語。特典映像の密度が半端じゃない。「硫黄島からの手紙」の特典映像が、公開時のインタビューメインなのが、なんか取って付けただけの様に見えてきたよ…。
映像特典では、原作と脚本の成り立ち、キャストのキャラクターに対する思い、メイキング、視覚効果の説明、とそれぞれが独立した内容でしっかりと作られているのがいい感じ。特に、視覚効果の話が、アイスランドでの撮影風景をどうやって硫黄島での戦いの場にしたとか、船や戦車を全てCGで揃えたとか、物凄い事をやってるんだけど映画の中ではさりげなく描いている様を見られて面白い。
それ以上に、当時の記録フィルムを使ったドキュメンタリーが興味深い。戦闘の様子とか、戦時国債キャンペーンの実際の映像が納められていて、映画が実にその雰囲気を描いているかを知る事が出来る。と、同時に歴史の真の姿も見られるわけで。
なんだかんだ言っても、こっちの映画のほうが音楽のせいもあってか、イーストウッドらしいよね。
父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]