ベクシル −2077日本鎖国−

フォーラム1、評価★★☆
ハイテク鎖国という状況を取った日本で起きた事は…という展開なのだが、思った以上の展開に驚く。でも、発想とトリックはいいんだけど、士郎正宗とか、特に先の映画「APPLE SEED」に似すぎた種々のデザインが損をしている気がする。更に、来月には「APPLE SEED」の続編があるわけだし…。
メインキャラをメジャーな役者が演じているという事で、危惧していたけども、ひとまずは及第点か。
まぁ、タイトルに用いた分、もっとベクシルというキャラに軸を合わせても良かった様な気はするけど。脇のキャラが物語の要素として強すぎなんだよなぁ。<以下核心メモ>
冒頭で、日本のロボット技術がダントツに進歩しているという設定ありきだったけど、国民が全員ロボット化しているのは想像以上の展開だった。まぁ、それを城壁に囲っているというのは、退廃的SFの定石か。
そのロボット化が不完全で…というのが物語の要素となるのだが、それで決起するリーダーが恋人の元カレだったり、しかも悪党と繋がりがあったりと、状況の全てがそこに集まっているせいでベクシルの存在が薄くなってる様な。
中盤で城壁内の活気ある暮らしを見せていただけに、自ら門を開けてジャグに襲われる様は痛々しい。