ドラゴン・キングダム

フォーラム4、評価★★★★☆
原題は「THE FORBIDDEN KINGDAM」。
今まで有りそうで無かった、ジャッキー・チェンジェット・リーの競演。アクションの質の違いが、どう融合するのかと思ったら、アクション監督のユエン・ウーピンの手腕とも相俟って、実に素晴らしいアクション。かといって、それぞれの個性が消えているわけでは無いし。この2人のどつきあいは一見の価値有り。
物語は、現代アメリカのカンフーマニアの青年が異世界に飛ばされて…というものだが、孫悟空等のファクターが巧く使われており、なおかつカンフーへの愛がじっくり詰まった楽しめる映画となっていた。
先の2人の技は勿論、映像としての技術もそれに合ったもので、全編クライマックス…とまではいかないけど一気に観る事ができる。更に、共演の女優2人の艶やかなアクションも見もの。<以下核心メモ>
孫悟空とサイレント・モンクをジェット・リーが2役…と、思っていたらモンクは孫悟空の毛の分身だったとは。冒頭で、孫悟空の分身を見せていただけに、納得の展開。
そういう裏があればこそ、モンクは如意棒を求めて彷徨っているというのも納得できるし、それを奪った事からヤンとの闘いに転ずるとう流れにも自然さが入るもので。
最後にジェイド将軍を倒せずに終わったスパロウは悲劇の象徴かと思えたけど、最後に現代アメリカでの出会いと繋げるのは、主人公が現代アメリカに生きる事を考えるといい展開か。