先日、白虎野さんの日記に挙がっていて、気になったのでレンタル。そういうわけで未見。
殺人を犯してしまった戦闘で精神的にダメージを受けた兵士を、その兵士に殺しを教えた男が追いかけるという物語で。戦闘を教えるという事では「パイナップルアーミー」を彷彿とさせるものだが、その教える男というのが、戦争経験が無いというのがポイント。
追われる兵士をベニチオ・デル・トロ、追う男をトミー・リー・ジョーンズが演じるのだが、派手さの無いこの2人の共演。しかも、彼らの戦いのメインはナイフや体術を駆使したものだから地味。ただし、この地味さはリアリティにもつながっており、回想での切り付ける順番のリズムを教える様なんかは、今まで無かったものかと。しかも、ナイフは現地調達の手作りときたもんだ。
それと対比する意味でも、冒頭の戦闘や追跡するFBIで派手な銃撃が示されていて面白い。女性FBI捜査官なんて、すぐに銃抜いてるし。
あと、森林→地下→街中→森林とチェイスするシーンが変わるのだが、欺きながら逃げる様子を的確に捉えた構図やカットは面白い。
アクション要素は強いけど、ドラマとしてしっかり見られた一本だったか。まぁ、説明不足なところも無いわけじゃないけどね。