ロード・トゥ・パーディション

未見の作品としてレンタル。
子連れ狼」をモチーフとしているらしいが、1931年という年代の設定で大恐慌,禁酒法,マフィア・・・とアメリカのその時代を象徴する内容をふんだんに盛り込んだ内容で、元ネタとは別にしっかりとした物語を描いていた。イメージでは親子が連れ立って歩いてるのがあるけど、実際の移動はクルマがメインなのもその時代らしいか。
話の根幹は親子の話。主人公たるマイケル・サリヴァン親子の物語はもちろん、マイケルが使えていたジョン・ルーニーとその息子コナー、そのコナーが嫉妬するジョンとマイケルの親子同等の関係、そして撃たれたマイケルを治療し保護した子供のいない老夫婦、という感じでいくつも描いていた。
雨のシーンやマフィアの掟等のフィルムノワールな雰囲気のある映画だが、途中に挿入されるマイケル親子のちょっと微笑ましいやりとりの描き方なんかも印象的。そして、そのやりとりが親子の絆を描くのに効果的に働いていたと思う。
それにしても、「死体を撮影するのが趣味の殺し屋」をジュード・ロウが演じるのはどうかと思ったけど、あの表情の無い演技が実にハマッていて納得か。
ロード・トゥ・パーディション(特別編) [DVD]